タネが危ない
私はこの本を読んで、養蜂の大事さに気づき養蜂に興味を持つようになりました。
こちらは野口種苗店の代表の野口勲さんによる著書で、人工的に作られた種によって生命が脅かされているのではないかということが書かれた本です。
こちらの本によると、
今、日本で販売されている野菜のほとんどがF1という種苗会社でつくられた規格野菜をつくるのに好都合な種であり、同じものがつくることができない仕組みの種である。(繰り返し種を買わないといけない)
このF1という種のつくり方も、はじめは自家受粉をしないよう「除雄」というおしべを除く方法、次いで自家不和合性という性質を逆手にとった方法、そして今多用されているのが「雄性不捻」という花粉をつくれなくなった突然変異種を使う方法である。
なお、この「雄性不捻」は、ミトコンドリアの異常によって引き起こされるという。
くわえて、実はこの受粉にはミツバチが大量に使用されているという。
そこからミツバチ大量失踪のなぞも、雄性不捻というミトコンドリア異常の植物の花粉を摂取し続けてきたミツバチにもミトコンドリア異常が起こっているのではないかとの仮説を立てている。
こちらのQ&Aで農薬のミツバチへの被害・影響など議論されているかと思いますが
こちらの「F1種」という種によるミツバチへの影響についてはみなさんどう思われますか?
農家の友人にこのことを話した時、これは少しオーバーな仮説ではないかな?という見解でした。実際に養蜂をやられている方の見解も聞ければと思い投稿させていただきました。
F1種についてはここのサイトの説明もわかりやすいです。
http://kosodatemedia.com/archives/804
以下、引用です。
この雄性不稔タマネギは自家受粉しないので母親役として使い、
父親役として、別系統の性質をもつ品種を、近くに植え、ミツバチを使って交配すれば、
お目当ての性質をもったF1タマネギの出来上がりというわけです。
この初めての雄性不稔F1タマネギが発表されたのが、第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)でした。
その後、多くの野菜で雄性不稔株が見つかり、
タマネギ、トウモロコシ、ニンジン、ネギ、ナス、テンサイ、ヒマワリ、シュンギク、レタス、シシトウ、インゲン、カリフラワー、ブロッコリー、大根、キャベツ、イネなどへと広がり、雄性不稔F1品種がつくられ、普及してきています。
将来、市場の野菜のほとんどが、雄性不稔F1品種になる時代がすぐそこまで近づいています。