日本蜜蜂にくん煙器を使ってはいけない理由が分かりません。西洋ミツバチの巣箱を開ける際には必ず、燻煙を掛けて蜂をおとなしくさせてから作業にかかります。
日本みつばちは、西洋ミツバチと比較して煙に対して過敏に反応してしまう感があります。
西洋ミツバチみたいに温和しくなってくれればいいのですが、ただでさえ臆病な上に巣板を離れてしまい、巣枠式で飼育している場合には持ち上げた巣脾枠から蜂たちが塊となって落下することもあり大騒ぎに・・・
なので、燻煙器の代わりに霧吹きを使用したりしている人もいます。
また、蜂蜜採集巣脾枠から蜂を除くのに、西洋ミツバチでは蜂付きの巣脾枠を素早く上下させて振り落としますが、日本みつばちでは蜂付き巣脾枠の端を巣箱内の他の巣脾枠上部に接触させておいて軽く振動(手などでコツコツ叩く等して)を与えるドラミング法と呼ばれる方法を行うと蜂たちがザ~ザ~っと一斉に巣内に移動してしまいます。
昔ながらの丸太丸洞式巣箱での飼育からの採蜜においても、一端他の巣箱などに蜂たちを仮移動させて作業したりもします。
現在主流となりつつある重箱式巣箱飼育では煙によって大騒ぎさせる必要はなく、蜂たちが居なくなった状態で最上段箱を切り離して行えば蜂蜜を採集することは可能であり、巣脾面を観察する管理は行わないことから燻煙器を使わないのだと考えます。
活動場所 :島根県
ハッチ@宮崎様、良く分かりました。有難うございました。日本ミツバチがそんなに臆病なものとは知りませんでした。西洋ミツバチと性格、飼育方法の違いに驚きました。
今後とも宜しくお願いします。
日本国内では、オオスズメバチが棲息している為その対処が出来ない西洋ミツバチは人間の管理なくしては生存できないですが、
日本みつばちはオオスズメバチ来襲時に巣内に籠城するという一見臆病に見える戦術をとり、いざオオスズメバチが侵入すると蜂球で熱殺して生き延びてきました。西洋ミツバチはこの術を持ち合わせていない為に次々飛びかかっては噛み殺されを繰り返し20分ほどで死蜂の山ができ・・・ほほ100%全滅してしまうんです。
普段において日本みつばちは西洋ミツバチ巣箱にコソ泥程度に蜜を盗みに出かけますが、これがいざ無蜜期に入ると逆に西洋ミツバチから集団強奪(盗蜂)に遭いやむなく逃去してしまいます。
三種の蜂種が奇妙な三角関係で成り立っている中でそれぞれ観察できて楽しい蜜蜂ライフを過ごしています。
これからも情報交換よろしくお願いいたします。
こんばんはダブロンです。私は去年オオスズメバチで2群の西洋ミツバチを失いました、でも日本ミツバチは全くスズメバチの害を受けませんでした。
日本ミツバチが西洋ミツバチの給餌に盗蜜しに来たところでは日本ミツバチが追い回されて殺されることもよく見ました。本当に三つ巴のような状態です。
西洋ミツバチは1群でも残れば増群は簡単なので分蜂期にやきもきすることはないのですが、日本ミツバチは年に1回の博打といった感じで気合を入れて分蜂群の確保に奔走しています。
こんばんはダブロンです。西洋ミツバチが煙で大人しくなるのは原産地のヨーロッパ付近の
気候が比較的乾燥地域で山火事などが多いこと、木のうろでなく崖などのくぼみなどに巣を作ることがあって煙が来たときは巣の中で大人しくしてやり過ごすという性格ができたのかもしれません。(何千年かの家畜化で性格が変化した可能性もありますが)
対して東洋蜜蜂(日本ミツバチを含む)は温暖多湿という火事が起こりにくい環境で育ったため、煙に対しての対応がわからないのかもしれません、霧吹きで大人しくなるということから雨が降ったときは巣に閉じこもるという性質ができたことも考えられます。
日本ミツバチと西洋ミツバチは交配ができないほど種としては隔絶しています、同じミツバチではありますが別の生物として考えた方がよいでしょう。
http://www.kawai-land.com/inpaku/special01/special01a.html
http://www.beekeeping.or.jp/beekeeping/history/world
コメント有難うございました!
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