前田氏(農研機構)の報告では、国内ではニホンミツバチだけが高い頻度でアカリンダニに寄生され重症化し、セイヨウミツバチではほとんど見つからない。ということです。
そこで日本に置けるセイヨウミツバチは、その飼育方法によりアカリンダニに対しての抗体または対処方法を身につけたのではないかと思うのですが、セイヨウミツバチに関しては全く知りません。
どのような時にどのような薬剤を投与するのか、定期的になのかどうか、また粉砂糖等に関してはどうか教えてください。
活動場所 :神奈川県
活動場所 :岡山県
活動場所 :岐阜県
日本国内で飼育されている西洋ミツバチは既にアカリンダニ耐性を獲得した系統なのか、ヘギイタダニ薬剤処理の結果なのかわかりませんが、アカリンダニ害は気になりません。
反対に日本みつばちでは問題とならないミツバチヘギイタダニに対する抵抗力は無いため、これに対して薬剤処理が必須となります。
以前はダニコロパーやバロデックスなど燻蒸薬だったのですが薬剤耐性ダニとの闘いで、現在は「アピスタン」と「アピバール」の2つの認可薬剤を適期に適量を巣箱内に懸垂して蜂に接触させて処置します。(もう1つ「チモバール」が認可間近です。)
蜂児が居ない時期が最も効果的なので、私は8月末と1月この時期に蜂を密に混ませた上で処方しますが、寄生率低ければ耐性ダニが出現しないようなるべくやらないように心懸けています。
パウダーシュガーを振り掛ける方法はナチュラルトリートメントなのでお奨めの方法ですが、底板を金網式にするとか継箱上に蜂群を上げておいて下箱を処置後に入れ換える等少し手間がかかりますので、大体の西洋ミツバチ飼育者の中で必要な方が寄生率を確認する際に用いている程度かと思いますが、管理蜂群数が少なければ試してみてください。
このほか腐蛆病予防薬二種類(アピテンともう一つ名前忘れましたf(^_^;)が認可されていますが、アピテンは現在品切れ中です(/o\)
活動場所 :京都府
活動場所 :宮城県
ハッチ@宮崎さん 大変ご丁寧な説明有り難うございます。大変良く解りました。
パウダーシュガーのトリートメントについてご相談させてください。
ネットの情報ではパウダーシュガーがまとわりついた個体は、翌日には奇麗になっている様かかれていますが、セイヨウミツバチの場合嫌がっているようですか?それとも砂糖なのでそれほど苦ではなさそうですか?
ニホンミツバチに試みた場合、また数日間続けた場合どうかと思っているのですが。
matsuda-aさん、日本みつばちに試す利点は?
日本みつばちは体表面に付くヘギイタダニはグルーミング等で剥がし落としますし、問題となっているアカリンダニは気管内に寄生しますのでパウダーシュガートリートメントは効果なしと考えます。
一方西洋ミツバチはトリートメントによってグルーミングを促しヘギイタダニを落としますので例え嫌がるにしても寄生されたままでは危機的状態に陥りますのでやるかいはあります。
ハッチ@宮崎さん
ニホンミツバチの感覚で、ヘギイタダニとアカリンダニの絶対的な違いは存在感かと思います。
ヘギイタダニは大きいので存在を認識し、グルーミングで除去しますが、アカリンダニは小さくて、ニホンミツバチが気づかないうちに産卵の為に個体間の移動をし気管の中へ潜り込まれてしまうのではないかと思います。
前田氏らの論文(2015)ではアカリンダニは夜間に産卵の為に気管から出て別個体に移動するとなっています。
夜間の強制的なグルーミングで気管から外に出たアカリンダニが除去出来ないかと考えた次第です。
matsuda-aさん、
出て来ずに気管内に留まるだけなのではないでしょうか⁉
一度でも日本みつばちにはストレスとなり連続でシュガートリートメントするには負担が強まり逃去の可能性が・・・
ストレスが問題ですよね。
そうですね!
リスクの方が大きいと思うのです。