私の飼育場所においては、梅雨時期以降これといった蜜源がなくなり枯渇期に入ってしまうのでなかなかとこういった場面に遭遇しないのですが、みなさんの地域では元巣に残った群が娘女王に順調に譲位された後、再び勢力を盛り返して分蜂を起すことはありますか?
※母親女王が分蜂した後に再度分蜂する孫分蜂は除いて回答をお願いします。
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元巣を相続し得なかった第2分蜂以降の処女王群は、上記元巣相続女王群と比較して新たに巣を造らなければならない条件の元、再度分蜂するのかも気になるところです。西洋ミツバチでは、女王を処女王に更新して交尾させ分蜂熱が起こるのを避けて群れを大きく継続して集蜜量を増やす管理がなされるのもひとつの技術として確立しており、新女王下では同じ年での分蜂はないと考えられています。
【注釈】
※当地においては、春の分蜂に続く第2期の分蜂(母親女王が分蜂で発出して新営巣地で再び勢いをまして分峰する)を孫分蜂と呼んでいます。母親女王からみた場合、春の第2分蜂以降の娘女王から産まれた孫)が起こした分蜂こそ純然たる孫分蜂で、上記例は夏分蜂と言うべきとの意見もあります。当地で起こる第2期分蜂シーズンはほぼ6月に限られていることから「夏分蜂」の概念がなく、春に起こる分蜂を(子)、それらが再び起こす分蜂を(孫)と称しています。