各分蜂集合板と元巣からの位置関係、おおよその距離を図式化し、実際に集合した分蜂集合板の考察をしてみました。
①~⑦、⑨に分蜂集合板を設置、⑥~⑧は常緑樹、以外は落葉樹で芽がわずかに出かけた状態であった。各分蜂集合板は1.7~2.2mの高さ、③の上部のみ遮光ネットで覆っていた。①②④と③⑤⑥との間はh=240㎜の防鳥ネットで区切っていた。画像上側:南 左側:東、元巣と③は1m、⑤は2m、他も同縮尺、樹高は3~6m、全ての集合板には園芸用ヤシマットをタッカーで固定し蜜蝋を塗布した。巣門はE,S,Wの3面を解放中であった。
2018.4.01 11:00 16.3℃ 東の風 1.5m/s 晴れ
(1)発出当初は③、④、⑤、⑥、⑨に拡散
(2)①、②、⑦方向へは殆んど飛来しなかった
(3)当初⑤に分蜂球が完成したのも束の間、5分後には分蜂球が小さくなって後方の遮光ネット下部へ飛散 黄色の矢印線は2018年の分蜂経路、橙色の矢印線は2017年の分蜂経路
(4)⑤の蜂球が小さくなるにつれて③に分蜂球が形成され落ち着いた
これらから
❶(1)、(2)より防鳥ネットを嫌った可能性が高い、防鳥ネットにより拡散方向をコントロールできるか?
❷(3)、(4)より分蜂集合板の上部が暗い方を好んだ、遮光ネットは効果が高そうだ
❸分蜂球の形成場所は気に入るまで変更する可能性がある
❹元巣の真東に移動し易いのか(2017、2018共に)