昨年から飼育してきた、1群がアカリンダニと思われる症状で春先から蜂数の増加が遅れましたが、その後蟻酸の効果で3月後半から急速に回復しました。しかし、分蜂の気配はなかったのですが4月の27日に始めて、雄蜂が確認出来たので内検したところ、いくつかの王台がありました。少し早い感じでしたので、30日にもう一度見たら、もう出房が近いと思いましたので、戻りバチを使った人工分蜂をしてみました。
Aが元巣の位置で、王台の付いた巣枠を一枚と当分の間の食料に蜜のたまった巣枠を一枚つけて分離し、元巣をBの位置に持っていきました。このときにもちろん、移す巣枠に元女王がいない事は確認しようとして見たのですが、かなりな数の蜂が重なっていたために結果として見落としていたのです。いくら戻りバチを使った分割でも、移す巣枠に少しでも働き蜂を付けてやった方が良いのでは、と思ったのですが、それが失敗の元でした。その他にも王台はいくつか確認出来たので、その後4日して内検したところ、まさに出房間近の典型のような王台を確認し、それを分離して、Bの位置に置き、元巣をCに置きました。予想はしていましたが、戻りバチがたくさんAの巣箱に戻り、Cがさみしくなったので、女王様がいるはずだからおかしいなあ、とは思ったのですが、その2~3日後にAの巣箱がお昼頃、急に騒々しく騒ぎ始めた、と思ったら、ブンブンと飛び出したあと、
巣門付近に集まり、たちまちの内に
分蜂だ、という状態になりました。この時点で、もちろん「しまった、分けたはずの巣枠に女王がいたのだ」と気づきましたが、もう後の祭りで様子を見守ったところ、しばらくしたら、正面上部に集合後に、徐々に巣箱に戻り始め、
また、入っていきました。どうやら「本日の分蜂は中止します」という女王様のご命令が出たようで、翌日早朝に、このA位置の巣から今度は慎重にドラミング方で女王がいない事を点検してから、王台のついた巣枠のみ取り出し、Cの位置にあった元巣に移してその箱を元のA位置に戻してみました。しかし、結果として、上の写真のBの巣箱は分割が成功し、現在花粉の搬入もされています。が、もう一つは失敗したようで、2~3分に一匹が出てくる程度になってしまいました。昨日内検したところわずかな数の蜂しかいなく、どうしたモノかなあと思案している所です。半分成功、半分失敗の人工分蜂でした。