(写真は巣の一部で、左に見えていない巣板があります。)
8月10日 予想最高気温36℃の中、一人暮らしのおばあさんの家のお墓の和蜂群を捕獲。
*経緯 今年4月入居 毎年営巣するとのこと。昨年は殺虫スプレーで駆除したとのこと。
*巣のサイズ 横幅55cm 縦35cm 巣板12枚 作業時間6時間 捕獲した蜂は約12リットル(約20,000匹か?)
*群の性格 攻撃してくることは一度もなく、巣板から速やかに退避して蜂塊になり、巣を明け渡してくれた。人を恐れて騒ぐことはなく、落ち着いた群であった。防具は着用せず、素手で作業をした。
*作業方法 エンジンブロアーで網箱へ吸引。吸引で犠牲になった蜂は、ほぼゼロ。
*事後処置 蜂の入った網箱は、エアコンを強く効かせた暗い部屋に一晩置く。育児巣房が多かったため、これは一晩プラケースに密封してハチノスツヅリガの侵入を防ぎ、翌日 重箱最上段内に並べた上、蜂蜜を給餌した。群は落ち着いており、定着しそうであるが、念のため逃去防止器をセットした。
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*今後の計画 4ケ月で強勢群となっており、貯蜜も非常に多かった。又、指に乗って来る人懐こい性格のため、来春人工分蜂により群を増やしたい。
※ 短期間で多くの蜜を貯め、授粉に多大の貢献をしたであろうこの群。スズメバチには捨て身で闘うこの蜂たちであるが、人には抵抗することなく惜しげもなく巣を明け渡して蜜を人に残す。太古の昔から、人がオオスズメの襲撃からこの蜂を守ってくれることがDNAに刻まれているのかもしれないと思う。もしくは、巣を採集する人に反撃すれば、全滅させられることを知っている賢明な行動かも知れない。
縄文人もきっと和蜂の蜜を土器に保存し、貴重な食糧としたと思う。ときには蜜に山ブドウを入れて発酵させ酒を作り、酔っぱらったのではないだろうか。 現代人の飲む酒より、余程美味い無添加の高級酒? 土で作った大きな壺で和蜂を飼ったかも知れない。
和蜂への敬意と感謝を胸に、16時~22時の作業でした。きつい作業のため、あちこちに筋肉痛が残っています。