はじめに
私の養蜂のきっかけは、すっかり登録したのも忘れていた出身地の〇〇県友の会のから届いた一通のメールでした。そこには、日本ミツバチの巣箱を作る講習会に参加しませんか?という小さな記事がありました。
日頃から、付き合いのある物好きの相棒に声をかけると二つ返事だったので、二人で、とりあえず参加しました。(あの、飲食店での「とりあえずビール」のノリと同じです)
これが、長い~長い~日本ミツバチの趣味の泥沼にハマる第一歩だとは、露知らず。「火がついちゃいました」
❶「石の上にも2年 エアー養蜂から、まっ、まさかの逆転ホームラン」期
1年、2年目、講習会に参加して、教えていだだいた場所に、待ち箱を置いても一向に、入居しません。当たり前ですね。よほど、生息環境の良い場所以外は、少数の待ち箱で、かつキンリョウヘン等の誘引材がないものには、見向きもされません。
2年半頃経過し、すっかりあきらめて、友人の畑に、半ば放置状態のところ、なっ、なんと畑仕事中に、分蜂群が突然飛来し、そのまま放置巣箱に入居、「俺って、ラッキー」。
それにしても、あの講習会で聞いた場所とは、想定外の場所でした。その時は、分蜂はセオリー通りのものだと思い、例外もあるなどと初心者では、わかるはずもなく、講習会はなんだと憤慨したものです。(講師の先生ゴメンナサイ)
❷「分蜂でドンドン増える、養蜂なんてチョロイ」期
多数の群を飼育されている方から見ると、笑止千万ですが、当時の私達は、これぐらい増えただけで大喜びです。
なにしろ最初の1群捕獲が苦労したので、それが比較級数的に増え、それこそ笑いが止まらない状態でした。
❸「そうは問屋が卸さない、ドツボにはまった、泥沼」期
風向きが変わったのは、忘れもしない2016.1.16 降雪がわずかに残る寒い日でした。ハチ場の見回りで、巣箱と周辺に無数の徘徊バチを確認したことです。
数日後、家畜衛生保健所の病勢鑑定の結果、アカリンダニ症と判明しました。
上の図のように、それ以前には、夏季に女王の産卵不全や巣落ち等が認められたものの、少数にとどまりました。
これ以降を、アカリンダニ期と呼んでも過言ではありません。
おわりに、
その後、このことがきっかけではありませんが、同好の志と会を結成し、皆でアカリンダニ防止講習会を開くなど、現在に至っています。「恐れず、侮らず、くさらず、たゆまず」でミツバチライフを楽しんで ? います。
皆さまも、ツボにはまるのは結構ですが、くれぐれも、ドツボにはまらないようにお祈り申し上げます。
(注)ドツボにハマるとは、ひどい状態になること、最低の状態であることを表す。「土壺」「ど壺」などとも書く。土壺は、肥溜めとも言われ、「肥溜めに落ちる」転じて、最悪の状態