もう時期的には遅いかもしれないのですが、条件が整ったので追加導入に踏み切りました。この春に待ち箱を置かせていただいた場所に入居があり、回収しようとしたら飼いたいとおっしゃるので巣箱ごとあげたのですが、その群が先日突然逃去してしまいました。原因は隣の住人に20メートル離れたところに除草剤を撒かれてしまったことではないかと思っています。その巣板を逃去の翌日に回収し、バラして観察したところ、蓋がけされている巣房がかなりあって、その部分を切って並べ、半田ごてでベニアに接着し、ピザ窯に入れました。
ひっくり返して重箱を抜き取った状態です。これを一枚ずつ剥がして、ベニア板の上に再構成しました。
一番大きい巣板です。ところどころに蓋がけの巣房が見えます。
銅板を熱くしておいて、そこに巣板の小口をジュッと押し付けてすかさずベニアにくっつけ、さらに半田ごてで蜜蝋を溶かして、接着部にポタポタ垂らして接着を強化しました。青い線はラインワックスという、歯科技工士の人が銀歯の製造に使う蝋の細い棒で上部をつなぎ、倒れないようにしてみました。この作業をしている最中にも、次々と羽化する蜂がいまして、歩き回るので作業が難航しました。
セット完了!天井との間には1センチの隙間を作りました。本巣との間にも隙間を。なぜかというと、追加の巣板にスムシがいる可能性あったからです。スムシが発生してもまだ小さいので、これだけの隙間を渡ることは難しいと考えました。新しい巣板には多少の蜜も残っていたので、本巣のはっちゃんたちは喜んで盗蜜していました。羽化したばかりの導入蜂は特に虐められる様子もなく、半合同的な感じになりました。
ところが!!!
本日の暑さで見るも無残なドミノ倒し状態に。。。
急いでブックエンドのような支柱を作って倒れた巣板を順番に立てました。その時に巣板を観察してみたところ、、、
すでにスムシが食い散らかしているではありませんか!逃去の翌日に回収した時には確認できなかったのに、たった3日でここまでの状態にされてしまいました。給餌用のステンレス容器にもこの通り。
大きい容器は代用花粉で小さい方はビーポーレン蜂蜜ペーストですが、スムシは花粉が大好きのようです。
倒れた巣板を立て直す時にできるだけピンセットでつまみ出しましたが、かなりの数がまだ残っているだろうし、これから大きくなるものもいるでしょうから、あと3日もすれば導入巣板は完全に崩壊するでしょう。タイミングを見計らって導入巣を撤去し、本巣にスムシが乗り移らないようにしたいと思います。
女王様も健在です。