採蜜したハチミツを光学式の糖度計で計測してみる。蒸留水を数滴垂らして馴染ませ、そこにスポイドでハチミツを落とし、モノキュラーみたいに覗くと青と白の境目が糖度になる仕組みだ。結果、糖度は78%...糖度76%以下だと発酵する可能性があるそうなのでギリギリだけど、湿度の高い日本だとこの程度が多いみたい。一応乾燥機に入れて糖度を80%程度まで上げる作業を行うつもり。
夕食後、夫婦の共同作業で、相棒が買ってきた小瓶に少しづつ小分けしていく。
家族や僕らの養蜂を応援してくれた人たちの顔を思い浮かべながら、ひと瓶ひと瓶丁寧に充填して、最後にオリジナルのラベルを貼って完成。
実は前もってヨーロッパ風のちょっとカッコいいラベルをデザインしてたんだけど、何となくありきたり。そんな時、昨日の昼休みにともちゃんが広告の裏に走り描きしたイタズラ描きの方が個性的かもってことで、そのままMacでチョチョイしてラベルデザインに。
この脱力系な感じがボクらのハチミツっぽいでしょ?(苦笑)
瓶詰めとラベリングが終わったところで、ハチミツの絞りカスを鍋で煮込んで蝋を浮かせてすくい取って...蜜蝋(ミツロウ)作りに取り掛かる。上手に抽出してもハチミツの5%程度しか採れない希少な成分で、自家製のリップクリームやハンドクリームを作ったり新しい巣箱を作った時に内側に塗って新たな群れを呼び込むのに使うことが出来る。
①絞りカスを要らなくなったパスタ茹で用の鍋のお湯に放り込んで弱火で加熱
②水面に浮かんで来た黄色いのが蜜蝋
③蜜蝋は65℃で溶け出して浮いてくるので、沸騰させる必要はない
④鍋が冷えると水面で蜜蝋だけが固まる
⑤上澄みを掬った純度の高い蜜蝋
⑥2回目は少し不純物が多い
⑦再度湯煎で精製してネコのシリコンモールドで固めてみた
⑧蜜蝋の1回目は146g(157cc)
⑨2枚目は71g
⑩1回目と合わせて217g...ハチミツのほぼ5%
自然の恵みは美しく、楽しく、そして美味しい♪
春先にはこぶし大の小さな群れだった子たちがどんどん大きくなって、そのうち僕に懐いて、雨の日も風の日も一所懸命集めたハチミツだと思うと、さらに美味しく感じるもんだし。