1つの待ち箱に2群の探索蜂が来て奪い合う光景を初めて見て、とても驚き、目が離せない1日が終わりました。勝負がついたのは午後3時半頃で、それ以降は勝った方の群が巣門のとば口で門番のように待機し、搾りかすを塗った部分を綺麗に舐めとって匂いを出さないようにする作業を必死で行なっていました。「煮汁を巣門付近に塗ると良い」という教えに従ってやりましたが、今後は蜂の負担を考えてできるだけ最小限に塗る方が良いと思いました。
蜂がこの待ち箱に何時までいるのか観察していましたが、結局外泊はせず、全ての蜂が帰巣したのが6時半、もうかなり暗くなっていました。翌朝早くに来るつもりなのでしょう。待ち箱の中に蜂がいるかどうかを見てみましたところ、2匹の蜂が底板で動けなくなっていました。給餌をしたのですが、その時、驚くべき発見がありました。2匹のうちの1匹が、まだ子供だったのです。明らかに一回り小さく、羽を後ろで重ねて揃えているし、本当にまだ出たての幼蜂に見えました。探索蜂は老齢の人生経験豊富な蜂が選ばれる(志願する?)と言われていますがこんなに若い蜂も混じっていることに驚きました。もう1匹の蜂は飛んでしまうので捕まえられなかったのですが、幼蜂はほとんど体が動かないくらい衰弱していたので部屋に持ち帰り温めながら給餌すると少し歩けるようになりました。通常は老齢の蜂が多いのかもしれませんが「あたちも連れてってー」と調子に乗って付いて来て帰れなくなってしまったのかもしれません。ピザ窯に入れてやりましたが受け入れてもらえるかどうか。。。
昨日ハッチさんが提案してくれたアイデアをぜひ試してみたいと思いました。それは「天井板ごと取り外し別の巣箱に転居させて隔離」これは画期的なことだと思いました。弱小群であるからスムシに悩まされ続けていました。3月16日に投稿した日誌に詳しく書きましたが、その後、結局再びスムシが発生し、円盤だった巣板が3分の2円に近いくらいまで噛み落とされ、育児巣房が減ってしまい、4月はもう乗り切れないと覚悟していたのです。
昨夜のピザ窯内の様子
そこに奇跡が起きて探索蜂の襲撃が幸運をもたらしてくれました。ともし火隊が生き残る道はこれしかないと思っています。転居させて巣箱を小さくすれば保温も楽になるし、ピザ窯内部を再び焼き払ってスムシを絶滅させ、新たな待ち箱にすることができるのです。
本日、再び探索蜂の戦いが起きると思いますが、大軍勢同士の悲惨な戦いになる前にピザ窯が空けば2群が戦う必要がなくなります。
今、待ち箱を見に行ったところ、、、来てる来てる・・・まだ薄明るい程度なのに(4時50分)すでに3匹が巣門を守っています。相当気合入ってます!