妹も的確に報告してくるようになった。
「えー!洗濯済んだらいくわー写真撮って!!」
「送ってみてる間にこっちに来てください!」
「へーい。」
「すごい飛び回ってるよ!!!!」
「お隣の軒下に蜂玉できました。」
「えー!!!」
車で20分、走っているうちにいろいろ策を練る。
「大きな虫取り網ですくうとか?」
「高くて届かないと思う」
「むむ。待ち箱フル装備にしてそこに入ってもらうしかない!!!」
12:00 現場到着
やらかしている。
届かない高さ。
その下には探索蜂が来ている箱がある。探索蜂はこの分蜂群の探索蜂なのか、次の分蜂群の探索蜂なのか・・・不明。
この箱に入ってもらうしかないが、もうこの箱を触るのは止めて、他の箱をフル装備にメンテを行う。
「お姉ちゃん、分蜂やばいかも。通報レベルだったよ。」
「この後、これが街中へ行ったらニュースになるね。
ちょっと考えないといかんねー。」
他の待ち箱をいじる事2時間。
これで黒箱と待ち箱2個となる。足りない・・・ほかの大量に作ってある箱は郡上にある。取りに行くまで分蜂待っておくれよー!
探索蜂はまだ出入りしている。もう2時になった。このまま帰って蜂に任せることにする。東京のニュースで、名古屋でも分蜂騒ぎ冷静に対応してくれることを祈る。
と思っていた瞬間、ブーン!!と蜂玉が崩れた。かなり芸術的に崩れていく。妹を呼んで再度の分蜂騒ぎを体感する。
ああ!あの待ち箱は?!
「探索蜂1匹もいなーい!!」
さっきまでたくさん出入りしていた探索蜂が1匹もいない。あぁ、探索蜂も分蜂群と共に別の場所に行ってしまうのか・・・まーじーかー!!(T_T)
分蜂騒ぎは屋根の上で行われていた。しかも隣の家の屋根の上。
「やばいやばいやばい!!頼むーーーーーーー!!」
すると1匹の蜂が箱に戻ってきた。
「呼べ!呼べ!!みんなを呼べ!!」
分蜂騒ぎがだんだん下に下がってくる。
「あぁぁぁぁ!!!蜂入ってくよ!!」
大渋滞ののち、みなさま無事に箱に入られました。
ここは蜜源の心配もないし、普段の営業なら絶対にご近所に迷惑はかけない。
でも分蜂は本当にダメだなぁ。ご近所にどれくらい理解を得られるかが勝負だ。
いらっしゃい。新しい群れのみなさま。