皆さま お世話になっております。
今年の夏は女王蜂の隔離は試さなかったのですが、ダニ防除の観点から来年は試してみたいと思い防除のスケジュールを作っています。以前女王蜂の更新時期を7月に検討した事があり、ご相談させて頂きました。しかし、結局6・7月以降燕やトンボ等の天敵が増えてくることもあり、女王蜂の交尾飛行からの未帰還率が高く女王蜂産卵の再開がなかなか出来ず問題な為、人工分蜂や女王蜂の更新は5月までに終わらせる事で来年は取り組む予定です。(突発的な女王蜂消失時はやらざるを得ないですが)
本題に入りますとダニ防除に有効な物理的防除法の雄蜂トラップですが、
・こちらの地域では6月くらいまでしか雄蜂を作ってくれない事。
・この時期から働き蜂の巣房に入るダニが増える事。
・こちらは7月後半から8月中旬まで外気温が40℃近い日が多くなる(蜜源も少なく育児停滞期間)
以上の事から雄蜂トラップ以外の方法での化学的防除の効果を最大にするべく産卵後から蜂児が巣房から出てくるまでの期間を整理し以下のようにまとめてみました。
※編集・・画像が拡大出来ず小さくて何が書いてあるか分からない為、画像のLinkを貼ります↓
https://gyazo.com/01d5380f3ac3c3b0229cc30e02600215
梅雨明けを7月15日(一セル3日毎)と仮定し、女王蜂の隔離を開始するとその約22日以降には有蓋巣房もほとんどなくなる計算なのでダニが成虫にしか寄生していない期間(図の赤丸で囲った辺り)と考えます。そこを狙って、アピバールや試しに乳酸(ギ酸・シュウ酸)を使用し巣箱内のダニの寄生率を一度ここでリセットするのが目的ですが、いかがでしょうか?
・アピバール(アミトラズ)は加水分解しやすいですが梅雨明けからお盆頃まではあまり雨が降らない事
・外勤蜂が帰ってくる=ダニに寄生されて戻ってくるので寄生率0%の状態は維持出来ない事
以上の事もありますが、完全にダニを排除するのではなく、年間を通じて寄生率を如何に低く保つかを目標にしたいと考えています。
8月でリセットをかける狙いは気候的に都合が良いのと、9月からウインタービーを増やす(=女王蜂隔離が出来ない)だけでなく、10月にブタ草が咲く前に少し採蜜したいという個人的欲求からですが、蜂達の健康が最優先なのでどうにもいかなければ9月以降も防除を継続する必要性も理解しております。
また、王籠から解放した後はすぐに女王蜂は産卵を再開するものなのでしょうか?
一番暑い時期に解放する事から産卵頻度は少なめである事や、生んだとしてもアピバールが効かない期間(有蓋巣房)になるまで9日前後はあると想定し、この期間がダニを一網打尽にする好機であると考えています。
日本は南北に長く、山岳地帯や海辺、盆地等気候も地域差が激しい為、この日付でこうするというのは言いにくいかと存じますが、ご先輩方の夏場からのダニ対策の工夫等教えて頂けると幸いです。
以上です。どうぞよろしくお願いします。