アカリンダニの経験がない者ですが。 アカリンダニが一旦発生すれば、同一蜂場の蜂群のほぼ全てに伝染・感染しますか。同一圃場のみならず周辺の蜂群もほぼ全群に被害が出るものですか。
伝染経路は明らかにされていますか。 明らかにされていない場合は、どうした経路が推定されますか。
蜜源植物の花弁を経由するとは考えられないですが、 ミツバチは日常的に事件にはならない盗蜂が起こっていて、盗蜂が伝染経路でしょうか。 他の生物・昆虫がダニを媒介して回っているのでしょうか。
活動場所 :徳島県
活動場所 :岡山県
活動場所 :岐阜県
活動場所 :宮城県
活動場所 :
私の飼育場所にはアカリンダニまだ未侵入で感染実例はありませんが、接触感染と認識しています。
接触の可能性としては訪花先花弁上などではなく、盗蜂による弱小群巣箱への進入や他巣への住み替えがあります。
住み替えについては、門番と侵入蜂の間で激しい争いを観察するとあまり無いのではと考え勝ちてすが、意外と高確立で起こっている様です。先日開催の宮崎38会においても研究者前田先生が質疑応答で回答されたのですが住み替え例はパーセントでも高い数値でした。なのでアカリンダニ症(徘徊や死蜂に気付く段階ではやや手遅れ)蜂を検出したら同所的に飼育してる群には感染が拡がっているとみなければならず、それ以上の感染蜂を発生させずに新たに生まれた若働き蜂への感染を阻止して群の再生を計るためのメントールトリートメントが推奨されており、実際に京都近隣では大打撃の後分蜂も見られる様になったと聞いています。
宮崎県においては北西山間地域でアカリンダニ感染が発見され~飼育者の自発的焼却処分でそこからの感染拡大はまだないやに聞いています。
早めの感染蜂発見(気付き)の為に38会で学んだ蜜蜂気管の検査、出来ない方は家畜保健衛生所への相談と検体提出検査といった対処がなされ予防処置が適切に実施されることが肝心と認識したところです。
イギリスで発生し当初ワイト島病と呼ばれたこのアカリンダニ症で大量の西洋ミツバチ群が全滅したヨーロッパでは、交雑蜂種の作出その他で克服したアカリンダニですが、長野から始まった日本みつばちへの感染拡大は自然伝搬だけでは説明出来ないスピードで爆発的に拡がった理由は人為的移動や過密飼育も大きな要因と考えますので、野生みつばちを手元に棲まわせて楽しむ私たち愛好家は何とかそのリスクを避け感染を未然に防いでいくことに配慮すべきと考えます。
活動場所 :秋田県
詳しく教えて頂き、よく分かりました。 西洋バチと日本バチは離して飼わないと感染機会は大幅に増えそうですね。
詳しい説明ありがとうございます。
聞きたいことがあるのですが、西洋蜜蜂に襲われた場合の防衛方法が分かる方がいたら教えて貰えないでしょうか。逃去防止器を使って巣門から西洋蜜蜂が入れないようにしても、小さいミツバチを生産して盗蜜&攻撃してくるようです。
私が聞いた話では、西洋蜜蜂の気管にアカリンダニが寄生してるようです。
西洋蜜蜂養蜂場が近くにある場合、気をつけた方が良いと思います。
循環さん、ありがとうございました。西洋バチの蜂場と隔離するように努めてみます。
アカリンダニが西洋蜜蜂に起因しているということは、T養蜂場の所長さんに聞いてわかりました。
この方は、獣医師の資格も持っており、海外の養蜂場の方々とも交流がある方です。
俵さんですか、よく存じています。
masukawa さんこんにちわ
日本ミツバチの研究者の前田太郎氏のサイト http://www.savebeeproject.net/ の参考文献のページに、このことについて紹介されています。
ただ、研究者の論文等も日々新しい発見や知見が加えられ、更新されるため、鵜呑みにはできません。 アマチュアの経験則や感覚も侮れません。
山田さん、ありがとうございました。研究者の論文と皆さんの経験則や感覚を学ばせていただきます。
masukawa様
特定とまでは行ってませんが2016年、国立環境研究所の坂本佳子氏がある調査を日本昆虫学会で学会発表しています。
その内容は「ミツバチ2種へのアカリンダニ寄生実験:実験室内で寄生個体からニホンミツバチおよびセイヨウミツバチへの寄生率を比較した結果、ニホンミツバチへの寄生率が高いことが明らかになった。また、この寄生率の違いが、ミツバチのグルーミング行動と形態の違いによって生じていることが示された。」というものです。
ニホンミツバチにおけるアカリンダニの〇〇という研究論文は大体のファーストオーサーが前田太郎氏だったり坂本佳子氏ですのでこのお二方の名前で研究論文を追いかけていくとニホンミツバチにおけるアカリンダニの〇〇というのは少しづつですが新しい知識が得られていきますよ。
ちよぴさん、ありがとうございました。
前田太郎さんは前から知っていましたが、坂本佳子さんの研究成果を読んでよく理解できました。
困ったことがあれば、気軽に聞いてみましょう。似た質問がすでにあっても遠慮はいりません。状況は1人1人違います。また最新の情報が出てくるかもしれません。