「雄蜂のフタが落ちている」に関して
雄蜂のフタとは何のことですか?
その影響はどのようなことがありますか。
素人の私に誰か教えてください。よろしくお願いいたします。
多くの場合、分蜂の10日から2週間ほど前に雄蜂が巣房から成虫になって出ます。
そのとき、巣房にかけられていた蓋で直径約5mmほどで真ん中に小さな穴が開いています。
これが、たくさん落ちだすともう少しで分蜂となります。
但し、春以外でも、無王群の働き蜂産卵の場合も同じような状況になります。この場合は、
いずれ崩壊となります。
早速の御回答有難うございます。
写真と寸法の記述によりとても分かりやすいですね。
フタの意味が理解出ました。分蜂捕獲の作業の目安として養蜂に生かされるということですね。
有難うございました。今後ともよろしくお願いいたします。
日本みつばちの雄が蛹になる時に眉を紡ぐのですが、入り口側中央(六角形のあいた方)に小さな穴があけられています。(後になって穴があけられるとの見解がありますが)蛹になった当初、巣房は働き蜂たちによって蝋製の突出した蓋(働き蜂は平面的)がかけられるので目立ちませんが、羽化する前になるとこれが剥がされて眉が露出するようになります。
いよいよ雄蜂が出房となると、この部分がパカッと落ちる仕組みになっていますので、それが落下してkuniさん回答画像の様な蓋が観察できるようになります。
雄蜂は春の分蜂シーズン前が産まれてくる数が年間を通じて最高になりますので、この蓋が目立つようになると・・・いよいよ分蜂発出・・・となりますので、分蜂の目安となっています。
御回答有難うございます。
詳細にわたる説明で状況が目に浮かぶように理解できます。
有難うございました。
処女王分蜂群の場合、既に交尾を終えた後は新たな繁殖活動(分蜂)は年内には起きないのが普通なので、雄蜂の生産は翌春まで観られない筈です。∴新群の巣箱底板や巣門付近にこの「雄蜂房の穴あき蓋」があったら要注意ということになります !!→(別項目「静観中の群」に関連)女王が交尾に失敗していたら有精卵が産めず無精卵だけが育てられ、それらは雄蜂となりますので・・・
追加の御回答有難うございます。
通常は分蜂後1回だけこの状況があり、分蜂捕獲後相当の日数が経過して夏にこの状況があるのは異常と理解してよろしいのでしょうか?
雄蜂の生産は分蜂に先立って行われます。雄の生育期間は卵3日~幼虫6日~蛹15日と合計24日で、働き蜂より3.5日、女王蜂(3+5.5+7=15.5日)と比較すると10日弱余計に時間を要してしまいますので、成熟して交尾可能な状態で分蜂期を迎えるには早くから育てらる必要があるのです。
分蜂時期を過ぎて蜜の搬入が減ってくると働き蜂たちによって蜜倉に近づくことを許されなくなり、蜂球の周辺部にはじき出された格好となっていますし、金網に変えた巣底部下に巣内に入れなかった雄が集団していたり、秋口には羽に噛みつかれるなどして巣から追い出される運命にあります。
母親女王が第1分蜂で新営巣地で生活を始めると、再び勢力を増して分蜂できる勢いになることがあり、この時期にも雄は育てられるものと思われますが、
雄が不要となった時期には追い出される行動をとることから、母親女王群の例を除いて分蜂時期以外雄は育てられないと考えます。
※餌不足の時期に、働き蜂によって雄の蛹が咥えられ捨てられる光景を時折観察できることがあります。
ミツバチの生体は知らないことが多く、難しいですね。
困ったことがあれば、気軽に聞いてみましょう。似た質問がすでにあっても遠慮はいりません。状況は1人1人違います。また最新の情報が出てくるかもしれません。