重箱式巣箱についての質問

ニホンミツバチの飼育では、重箱式巣箱はもっともポピュラーな巣箱です。特に、初心者には、重箱式巣箱がオススメです。その理由は、作るのが比較的簡単で、管理が楽で、巣箱の設置以外はほとんど手間がかからず、採蜜も丸洞式巣箱や角洞式巣箱よりも行いやすいからです。巣枠式巣箱で飼育するものとても良いと思いますが、重箱式巣箱よりも飼育のスキルと時間が必要になり、初心者には少しハードルが上がってしまいます。また、趣味でニホンミツバチを飼育する多くの人が、重箱式巣箱を使用しているため、インターネット上などでも情報を得やすいことも大きなメリットの1つです。

巣箱の上部の天井、内蓋(スノコ)構造は必要ですか?

巣箱の上部を単純な板にするのではなく、スノコや内蓋と呼ばれる適度な隙間を持った板を取り付ける方が増えています。スノコがあると、まず採蜜時に利点があります。採蜜時に最上段からニホンミツバチを下に追い出しやすくなります。天井部分が簡単に外れるので、ハチミツがどのくらい貯まっているかの確認も楽です。

次に、アカリンダニ対策としてメントールを巣箱内に置くときに、空気より重いメントールを巣の上部に簡単に置けるというメリットがあります。特にアカリンダニの対策の必要性はここ数年で急速に理解が広がっているため、その結果、スノコを導入する方も増えています。必要性が少し伝わりにくいですが、アカリンダニ対策を考えると、スノコを作ることをおすすめします。次の質問には、多くの方が回答されています。

他の方のを拝見していますと、重箱式巣箱の最上段にはスノコが必ず必要だと言われている方もいらっしゃる様です。私は初心者で、スノコが何故必要なのか、どの様な役割を果たすのか、またどの様なサイズ、素材で、作成したら良いのか教えていただきたいものです。」
いつでも上蓋を取り外して内検出来るのも良いところです。近年アカリンダニ対策として、メントールを巣箱の中にいれる時、便利に使用できることになりました
簀子がない場合はいきなり天板の下に、ナイフとかピアノ線を入れて切るわけですが、その時にかなりの蜂が犠牲になります。すのこ式ですと蓋を開けた後にすのこに居る蜂等を目視しながら作業が出来るので犠牲がほとんどありません
「重箱式巣箱の最上段にスノコは必要ですか?」 より

スノコの寸法や作り方も、色々と情報を共有されています。スノコの作り方について疑問があったら気軽に聞いてみましょう。

スノコについての質問 日本蜜蜂の重箱式巣箱の上の板(すのこ)の隙間について、教えてください。

巣箱の入り口、巣門(すもん)の基本

自然巣などを見ると、様々な形状があります。絶対これという形状はなく、色々と工夫されている方もいます。巣箱の入り口の構造の基本中の基本は、ニホンミツバチの天敵のオオスズメバチが巣箱の中に侵入できないようにすることです。侵入を食い止められなければ、ニホンミツバチは大きな被害を受けます。

ニホンミツバチは、オオスズメバチが巣を襲いにくると、巣の外では戦わずに、一旦巣の中に籠城します。そして、巣の入り口から侵入してきたところで、一斉に襲いかかり、蜂球という仕組みで熱殺します。

野生のニホンミツバチは木の中や、民家の床下、お墓の中など、小さな隙間の入り口があり、中に空間がある場所に巣を作りますが、どうしてもオオスズメバチが侵入できる少し隙間の大きなところがある場合が多いです。また、オオスズメバチは、入り口が狭いと強力な顎の力で巣の入り口を広げて侵入してきます。

いくらニホンミツバチがオオスズメバチに対抗手段を持っていると言っても、一度に何匹も繰り返し襲われると太刀打ちできないこともあるでしょう。自然界では、オオスズメバチにやられる群れは少なからずいると推測されます。

巣箱を作るときには、ニホンミツバチが問題なく出入りでき、体の大きなオオスズメバチは侵入できない巣門にすることが原則です。そして、オオスズメバチが顎の力で巣門を広げないように、上側に鉄やアルミの板を張るなどの工夫が行われます。巣門とは関係ありませんが、薄い板の巣箱だと、節穴などのちょっとした巣の隙間をオオスズメバチに広げられてしまうことがあるので注意が必要です。

巣箱にオオスズメバチが侵入できないようにしておけば、かなりの被害を防ぐことができ、ニホンミツバチも大助かりです。オオスズメバチが多い地域では、侵入されなかったとしても、オオスズメバチが頻繁に巣箱にやってきて、ニホンミツバチがずっと籠城したままになることもあり、そのストレスで逃亡してしまうこともあります。巣門を小さくすればオオスズメバチの被害を完璧に防げる訳ではないので注意してください。

巣箱の入り口のさらなる工夫

巣門は横長のものを、1つの面に対して作るというのが一般的ですが、最近では、巣箱の入り口を4面にして、風通りを良くする方式を使う人も増えています。4面にすると、巣の底に風が通るので巣屑が底板の上にたまりません。掃除しなくてもよくなります。最近増えている方式です。

横長ではなく、縦長の巣門はどうでしょうか?縦長の巣門を提案されている方もいます。自然界の木に作られている巣は、巣の入り口が縦長の場合も多いです。

巣箱の巣門の形で縦型の巣門を使われた方おいでませんか

他にも、巣門は、台の部分も含めると多くの人が改良している部分です。多くの人の意見も参考にしながら、工夫してみましょう。

日本みつばちの巣門の形状の工夫などを教えてください

巣落ち防止棒とは

重箱式巣箱では、特に真夏の採蜜時に巣が落下しやすいという欠点があります。巣箱の大きさと、暑さ対策をきちんとすれば、巣落ちはほぼ防ぐことができますが、巣落ちが発生すると、多くの場合は群れの消滅や逃亡に直結します。巣落ちは、ニホンミツバチの飼育では最も避けなければならないものです。巣落ちを防ぐために、巣落ち防止棒という棒が、十字や井型に入れられます。

巣落ち防止棒の材質は、大きく分けて、竹、木、金属(針金)の3つがあります。太さもまちまちです。太くしっかり井型に入れるという人もいますし、ニホンミツバチが巣を作るときに邪魔になるのでなるべく補足するという人もいます。

また、金属だとダメという人もいますし、金属で問題ないという人もいます。また、巣落ち防止棒自体がなくても良いという意見の人もいます。

重箱式巣箱の巣落ち防止に直径10mmの丸棒を使用しているのですが太過ぎないでしょうか

巣落ちする原因は、採蜜のタイミングや暑さ対策などの影響が大きいです。巣落ちしたら、巣落ち防止棒だけではなく、他の部分も見直してみましょう。

継ぎ箱はいつすれば良い?

重箱式巣箱は、分蜂群れを捕まえる待ち箱の状態では2段や3段ですが、ニホンミツバチが入居後した後に、巣の成長に合わせて追加していきます。

どんどん巣箱を追加していくこともできますが、あまり高く積むと、巣箱が重くなって持ち上がらなくなったり、転倒しやすくなります。5段、6段くらいが管理がしやすいです。重箱の継ぎ箱の時期はそれほど気にしなくてもよいですが、継ぎ箱のタイミングが遅れると、巣が下まで伸びてきてしまい、厄介なことになります。早めに継ぎ箱するのがおすすめです。

巣箱の持ち上げ機についての話題

秋にハチミツがたくさん貯まった重箱式巣箱は、とても重くなります。その重さは数十キロになります。ニホンミツバチの飼育者には、高齢の方も多いため、この重い巣箱の持ち上げは大きな問題となります。そこで、採蜜時期の重くなった重箱式巣箱を簡単に持ち上げられるように、持ち上げ機を自作する人も多くいます。滑車で重箱式巣箱の全体を吊り下げるような構造のものや、リフトのような構造のものなど、色々とあります。巣箱の持ち上げ機の細部や作り方についての質問も多く寄せられています。

転倒防止

重箱式巣箱は、どんどん上に巣箱を積み上げて行きます。高くなると、強風での転倒の恐れが高まります。台風の時には注意が必要です。転倒すると、転倒時の衝撃で女王蜂が事故死する、巣が潰れて営巣が困難になるなど、元に起こしても群れが消滅してしまう可能性が高いです。しっかりと固定しておくようにしましょう。

実際に転倒してしまった人の飼育日誌です。

地主さんから台風で巣箱が転倒しているとの連絡を受け・・・ 台風が来ていますが、日本蜜蜂の巣箱の強風対策はどの様にされていますか?

重箱式巣箱の細部についても、ミツバチQ&Aで気軽に聞いてみよう

ここはどうしてこのような形状になっているんだろう、別の形状ではだめなのかなど、重箱式巣箱の細部について疑問に思うことがあったら、遠慮なく聞いてみましょう。よく考えられた仕組み、工夫について知ることができるかもしれませんし、あなたの疑問から、新しい形状が採用されるかもしれません。

ミツバチQ&Aでは、飼育技術、方法に関すること以外でも、気軽に聞いて見ましょう。このページは、ミツバチQ&Aに投稿された内容をまとめています。個人の意見、経験、試行錯誤、実験中の内容も含まれており、その内容の正確性を保証するものではないことをご理解ください。また、利用者の投稿は、利用者の投稿時点での見解となります。現在とは変化している可能性があります。

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