北マケドニアの自然養蜂(私たちが行っている重箱式よりもう一歩原始的)の人を追いかけたドキュメンタリー映画で、かなり前に賞を取っている映画だ。やっとチャンスがあって見られた。
温暖湿潤気候である日本は森と水があるのはごく当たり前で、手入れをしなければあっという間に庭が雑草→灌木→密林に覆われてしまう。ミツバチも常に数えきれないほどの外敵と戦い、元気よく蜜と花粉を集めている。映画の景色はそれと対照的で、どこまでも岩と灌木の続く景色だ。荒涼とした北マケドニアのきびしめの風景の中で、どうやってそこまで集まるのだろうと思うほどのミツバチが飛び交っていた。採蜜するときに、「半分は蜂のため、半分は私のため」と言いながら半分だけもらう姿が印象的だった。半分残さなければ次の蜂が生まれないからね。