友人宅に置かせてもらっている待ち箱がある。昨年「蜂ならいくらでも来るよ」の言葉で見に行ってみたら、満開の雑草群にニホンミツバチ、マルハナバチ、オオスズメバチ、キイロスズメバチが、わいわいと大宴会を催していた。そこで、今シーズンは待ち箱を置かせてもらった。
分蜂シーズン前には菜の花が咲き、多くのニホンミツバチが訪花。タンポポにも訪花。そして多くの訪花ミツバチを横目で見ながら、分蜂シーズン直前に友人の作業小屋の壁際といちじくの木の下に待ち箱を置いた。ところが、全く何も起きていない。出入りする蜂は無く、周囲を旋回する蜂もなく、綺麗さっぱり沈黙を守っている。わずか3mの距離で今はシロツメクサに訪花中だ。
夏に1分間佇めば20カ所は蚊に刺されるこの場所で、じっと探索蜂を待つ空箱が寂しげだった。