もと果樹園を借りて巣箱を置いている。絶賛増殖中で継箱をギリギリ追い付かせている状態だ。が、今回の主題はヤマビルだ。
元気に軽トラで山に到着。地主さんに「3つ向こうの沢までヒルがいるけど、まだここは大丈夫」と聞いている場所だ。軽トラック内で威勢よくミツバチ防護服に着替える。絶対刺されない主義なので、面布付きツナギ服、養蜂用革手袋、長靴の完全隙間無しだ。軽トラック荷台の上で道具を揃えてから、果樹園脇の40mほどの登り坂を雑草をかき分けて歩く。半日陰の巣箱周囲の雑草を刈り取り、蜂箱の後ろから近付いて継箱と4面巣箱化を行う。作業完了。出入り口が変化して戸惑っている蜂をぼーっと眺めて10分経過。もっと眺めていたいが、仕事の合間なので、今日は帰ることにする。雑草をかき分けて軽トラックに戻った。
草の種、うっかりミツバチをチェックするルーチン作業で全身を視認、、、、、、、ってこのウニウニしている邪悪な黒いのはなんだあああ!!小学生の頃に足に食らいつかれて号泣した悪夢が蘇る。ヤマビルだ!!
ヒルの種類鑑別なんて出来ないけれど、白いツナギ服を上へ上へと重力に逆らって登る超重労働の動機は、私の呼気の二酸化炭素以外考えられない。ビシッと払落として地面で石を使って殺処分した。しばらく呼吸を整えてから、この類の生物は1匹いたら2匹いるはずという原則を思い出し、もう一度、すべての布地のヒダまで再確認した。長靴に巻き付けてあった布のヒダにもう1匹発見し殺処分。やばいのでもう一度確認して安全とした。軽トラックは自宅に戻らず、日中は50度近くなるはずの石ゴロゴロの広い河原の真ん中に一旦放置。着ていたものは密封して持ち帰り、洗濯乾燥機に直行させた。
昨年夏休みは、果樹園に持ち込んだパラソルで蜂を眺めてぼーっとジュースを飲んで過ごしたが、今年は多分無理になった。差し当たり、動力付き草刈機を購入して現地周辺の雑草を刈り取り、来年までに周囲をヒル生息不能にしようと思う。