去年の秋、入会している養蜂研究会の例会での雑談中にレモングラスがアカリンダニ対策に有効との情報をいただき、予防に有効か、罹患した蜂の治療に有効かを検証したいと思いました。勝手なことをブログにUPし、みなさんからいろいろ教えていただいている内に、レモングラスにはシトラールという物質が含まれていること、そしてこれがアカリンダニに有効であることを知りました。
使用方法を検討しているうちにシトラールの蒸気は空気より重いので重箱上部のスノコの上に置くのが良いことがわかりました。
平行して、飼育中の3群に試してみたところ蜂達はレモングラスを嫌がらなかったので巣底に入れてみましたところ、巣屑の中にいた1mm よりも小さいダニが一週間で激減し、このダニには有効であることがわかりました。
つぎの段階として、重箱上部の簀の子の上にレモングラスを投与して様子を見ようと思いましたが、すでに12月、一週間毎に点検するのは蜂達に気の毒だと考え、投与の状態で春まで放置して結果を見ることにしました。飼育中の3群全てに投与しました。投与時点では、3群とも毎朝2〜5匹の死骸が見られましたが徘徊やKウィングは目視では確認出来ずアカリンダニに罹患していたかどうか不明でしたがこれまでの状態から、メントール等の予防処置をしなければ罹患しただろうと思っています。
3カ月の間、例年の越冬と同じでした。3カ月後の様子は以下の通りです。
1群め=富①と呼んでいました。
去年の夏に巣落ちし、10月になって逃去・即・捕獲して取込みました。越冬できるかどうか心配していましたがなんとかなったようです。2月になって巣門の前に5〜6個の死骸が見られましたので、急遽、点検しましたが結露でレモングラスがカビていただけで、特に異常は見られませんでした。死骸の中にKウィングは確認出来ませんでした。
一週間に一回くらいはレモングラスを更新した方がいいと感じました。
2群め=富② 特に問題のない元気な群でした。順調に越冬しました。
3群め 最後の分蜂をいただいた群で蜂数が少ない群でした。それなりに越冬してくれたようです。
簀の子の上で3ケ月すぎたレモングラスです。
三群ともアカリンダニに罹患することもなく越冬出来ました。まだまだ結論みたいなことは言えませんが、「レモングラスはアカリンダニの防除に有効だ」と強く感じています。
我が家のレモングラスは防寒具の中、越冬中です。
(お詫び) 文章を書いているうちに操作を間違えてUP になってしまいましたので、編集し直して(文章や写真を追加して)再UPしました。ごめんなさい。