ダニ対策の時季はいつ頃にやり始めますか？

綺麗にまとめらんないので、遠慮なく書いてみます。考え方はしょっちゅう変わります。一応冒頭に書いておきますが、アピバールは本州ならもうちょっと後、寒くなってからの方が良いです。最初に、ダニ寄生状況のモニタリングをなさっては？シュガーロール法おススメします。

なお、ギ酸やシュウ酸は獣医師の診療指導を要します。上記シュガーロール共々、俵養蜂場が対応可能。

・アピスタン（フルバリネート）

〇使い方が簡単。外気温や湿度の影響を受けない。

×物凄くダニが耐性をつけやすい。巣碑に農薬が残留するので余計にダニが耐性をつけまくる上、蜜ロウの商品価値が損なわれる。

どう使う：どの時期でも使ってもいいと思う、効くんなら。僕（古）は蜂群出荷が近づいている時期に寄生を疑ったら使う（笑）。それ以外出番無し。あと、よそから購入した群は最初から効かない事があると心得るべき、みんな使ってる＆その巣碑に農薬残留していて耐性つけている可能性がある。購入元にダニ駆除法を訪ねておくべきか。

・アピバール（アミトラズ）

〇使い方が簡単。耐性に関しては、アピスタンよりかはかなりマシな印象はある。

×湿度の影響を受け、効力が低下するらしい。ダニが耐性を付ける事がある。

どう使う：「その地域で」なるべく外気が乾燥している時期に使う。なるべく流蜜も無い時期がベター。本州なら越冬させる時にお守り感覚でぶち込む。

・チモール剤各種

〇ダニが耐性を付けない。非農薬系では投与作業そのものは比較的安易。

×ミツバチが超嫌がりストレスがかかる（※群によって違う、平気な奴もいれば、希にパニック起こして壊滅する奴もいる）。蜂蜜にチモール剤の臭いが残留する事がある。高温期に使うと蒸散速度が高まり、短期間でミツバチに強いストレスがかかる一方、薬剤の効果期間が短くなる。寒いとそもそも蒸散しなくて使えない。臭いのせいで盗蜂を起こす事がある。巣箱の換気口とか塞がないといけない。

どう使う：耐性付かないし、投与作業も楽な部類なので寄生症状が出た群への緊急対応にちょっと使う分にはとても良いと思う。言っては何だが、駆除効果大した事無い癖に欠点多すぎ。

・ギ酸

〇ダニが耐性を付けない。

×ミツバチにストレスがかかる。高温期に蒸散速度が高まり、短期間でミツバチに強いストレスがかかる一方、薬剤の効果期間が短くなり扱いづらい。寒いとそもそも蒸散しなくて使えない。巣箱の換気口とか塞がないといけない。巣箱の金属パーツを腐食させまくる、何せ巣門に取り付けた捕殺器の金網まで腐ってボロボロに崩れ落ちるレベル（笑）。

どう使う：チモール剤が高くて嫌、チモール剤だと蜂群を失ってこんなもん二度と使いたくない人向け。効き目も悪く無いし。でも巣箱の金属パーツ破壊しにかかるので、何もこんなもの使わなくても…って感じ。だが、世の中にはギ酸だけでダニ駆除を完遂している猛者もいるらしい。

・シュウ酸（滴下）

〇ダニが耐性を付けない。猛烈な駆除効果がある（耐性無しのアピスタンレベル）。

×滴下して1日か2日ぐらいしか殺ダニ効果が無い。その癖1シーズン1回の投与に限る。何度も繰り返すと蜂群がズタボロに崩壊する。ミツバチの体内に浸漬したシュウ酸の解毒で内臓に負担でもかかってるのか？僕の想像ですが…

どう使う：群分割やその他の処理で、蜂児が無い状態にして使う。それ以外で使い道無いが、使いこなせれば作業も手軽で大変頼りになる。

・シュウ酸（噴霧）

〇ダニが耐性を付けない。そこそこの駆除効果がある？滴下法と違い、繰り返し運用可能。

×噴霧して1日ぐらいしか殺ダニ効果が無い？機材の初期投資費用がかかる。機材は何らかの熱源を要するので、火災への注意が必要だったり、バッテリーや発電機みたいなややこしい高額なメカが必要だったりしてとても面倒くさい。繰り返しの投与可能なので蜂児があっても有効に使えるが、それだとあらゆるダニ駆除法の中で圧倒的に面倒臭くて手間がかかる。巣箱の換気口とか塞がないといけない。

どう使う：何らかの理由で他のダニ駆除法が気に入らない、思うように効果が上がらなく困ってる人向け。そこそこ効いてくれます。僕は奄美大島で養蜂していて、冬は寒い癖に多雨多湿で、蒸散剤もアピバールもダメだったので12月にコレでマラソンする事にしています。アピスタン効けばソレでいいのですけど…。

・雄バチ巣房の破壊や切り取り

〇薬剤耐性など全く関係ない。物理攻撃でダニをコロせ。効き目はさておき、ダニ寄生状況のモニタリング用としてはかなり優秀。

×ミツバチが雄バチを養成してくれないと、そもそも実行できない。これ単体だけで完全な駆除しようとすると、かなり綿密な管理計画を要する。

どう使う：他の駆除方法と併用して、内検ついでに可能な時にやってしまったら良いと思われる。モニタリングを兼ねるのでかなりおススメ。腰袋にスクラッチャー常備しておき、雑に雄バチの蛹を引き出すだけでもある程度のモニタリングできますよ。

アピバールは今のように温度と湿度が高い時期は水分によって分解されるのが早く全くと云っていいほど効果がないのです。さらにはそろそろ耐性ダニが出てくる心配もあるのでどこまで使えるかです。

また蓋のかかっているサナギにも薬剤が届かず薬効がありません、それなのでサナギも少なくなる11月中旬過ぎ、もっといいのはサナギのいなくなる真冬になってからがいいです。

しかし今の時期にダニが増えているのを気付かずに冬まで待っていると手遅れになって全滅してしまう危険が大きいので、春から夏にかけてはオスサナギトラップなどの方法でダニを減らしておかなければなりません

初心者です様　私も極初心者で、全く同じ疑問を持ってました。有難う御座います。感謝！感謝！

ここで質問して頂いて有難う御座います。皆さんの回答を待ちたいと思います。

出来れば年間通してどの様なダニ対策をされておられるか聞かせて頂けると有り難いですよね。

基本採蜜終わればすぐに開始します、高温期は説明書の通り、効果は期待できないです、アピスタン、アピバールとも、なので皆さん苦労しています。

私、採蜜、終わり４５日間いれます。但しアビバールのみ、使用経験あります。私１００%　日本蜜蜂飼育です、、西洋飼育のかた指導ください勉強します