投稿日:2016/6/19 16:36, 閲覧 8333
アカリンダニの防止対策のうち「ショートニングパテ」を使用されたことのある方にお聞きします。
このことについて、
曰く「ショートニングはダニがミツバチ個体間を移動するのを防止する効果があって、殺ダニ効果はないようです。」
曰く「ショ-トニングの成分パ-ム油の匂いが、ダニの雌の移動を防止し繁殖を抑える。 蜂への感染率が10%以下となる。」
上記については、了解できるのですが、実際のショートニングパテの使用状況についての情報が、ほとんど見当たりません。私の場合は、メントールとショートニングパテを現在併用していますが、今年始めたばかりで、ショートニングパテについては、投与の方法がわかりません。(メントールの効能と処方の方法については、実際アカリンダニに感染した群れに処方して、実証済みです。)
実際にショートニングパテを使用している方、その使用状況について、以下の4点のうち一つでもけっこうです。ご教授願えないでしょうか?
①投与の期間について
②投与の方法について
③一つのコロニー当たりの、投与量について
④一つのコロニー当たりの、投与量の変動について(コロニーの大きさや季節により投与量の変動があれば、分かる範囲内でご回答ください。)
以上よろしくお願いします。
はん方、昨年2群がアカリンダニにより絶滅しました。検体でアカリンダニが原因と判明しています。今年捕獲した群れは自然巣からのものでしたが感染しておりショートニングパテを投与しました。
・投与方法は、ショートニング、グラニュー糖1:2です。10g:20gで混ぜ発泡トレーに乗せ底板に置くだけです。
・投与日数は、3週間ほど継続しました。夏場に対処が基本と思います。
・効果の確認ですが、投与して1週間ほどは、徘徊、巣箱周辺に大きな排便が大量についていました。kウィングの個体も多く見られます。それが2週間過ぎると徐々に減り、3週間経つとアカリンダニ感染の症状は全く見られなくなりました。
ここまでの処置をしている間、群れの勢いはかなり弱く、巣伸びも悪かったのですが、時期もありましょうが今ではかなりの強群に育っています。
蟻酸パテの手持ちがありますが、未対応です。
2017年2月18日
ショートニングパテを試した群れです。冬まで強群に育ちました。
半月前頃より気温が上がった昼過ぎ頃に巣門から転げ落ちるように若蜂が這い出てきます。よく見ると全ての個体でKウィングが見られます。巣から3m程離れた所の自家用車には、至るところに垂れ流された糞尿が見られます。検体するまでもなくアカリンダニの再感染です。今回は手持ちの蟻酸パテを投入してみます。生存数は、かなり減りましたが1万匹前後でしょうか。
様子見となります。また報告します。
西洋ミツバチでは、ミツバチヘギイタダニというアカリンダニに比較すると肉眼で目視できる大きめの蟹に見えるような赤茶色のダニが胸部表面に寄生して打撃を与える為、ダニ駆除がかかせない作業になるのですが、この駆除に日本国内で用いるのが許されているのは、①アピスタン と ②アピバールという2種類の動物用医薬品なのですが、①は既に耐性を獲得したダニが現れていて効きが悪くなってきているようです。
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西洋ミツバチにアカリンダニ害がみられないのは、②を使用しているのが関係しているのではと言われています。確かに体に寄生しているダニは薬を入れると翌朝に巣箱底に落下して動けない状態になって薬効は覿面です。
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5~6千匹あたり、薬剤の染み込んだプラスチック様板(15cm定規みたいな物です。)を巣脾間に(巣房内の幼虫に寄生しているダニには効果が及ばないために)6週間吊すだけなのですが、私の飼育場所にアカリンダニが侵入していた場合、私はこれを日本みつばちにも用いてみようと思っています。
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ショートニングパテ→俵養蜂場カタログ等で見てはいますが、使用経験なく・・・ほかに回答書き込みがないようでしたので、参考に回答欄を使わせていただきましたm(_._)m
2016/7/16 18:43
2016/6/21 19:26
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
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takafuji様
明瞭かつ簡潔で、当を得た回答をいただき誠にありがとうございます。
ショートニングパテについては、Web上を検索しても、詳しく記事もなく、このQAで質問しても回答がないのであきらめていました。
実際にパテ投与の臨床例を回答いただき、効能が明らかになり意を強くしました。
メントールは、夏場は蒸散量が多く、場合によっては溶解するようなので、7月~9月の夏場はメントールをさけ、ショートニングパテを使用しています。このことについては、初めての使用なので効能について、若干の疑問がありました。
これでハチ友にも自信をもってパテの使用を勧めることができます。
本当にありがとうございました。
情報提供、今後ともよろしくお願いします。
2016/7/16 20:00
takfujiさん 山田案山子さん
ショートニングパテとても参考になります。
当地へのアカリンダニ侵入は未だですが、予め簡単な感染症からの脱却法があると知ってるだけで安心感が増します。
ありがとうございます。
2016/7/17 13:46
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
トマトさん、回答ありがとうございます。話には聞いていたのですが、実際に飼育されている方からの情報は初めてで驚いています。
本州の南端に、アカリンダニが発生したことは、今後は九州全面にアカリニダニが展開するのではと、心配です。
2017/2/18 21:20
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
宮崎様 いつも貴重な情報ありがとうございます。
薬品の効能まで、詳しく教えていただき感謝します。
西洋ミツバチにアカリンダニ症状が少ないという情報は、聞いていたものの、詳しくはわかりませんでした。私たちの地方の畜産衛生保健所の統計にも、私たちが届けてたアカリンダニ症がその月の統計値の唯一の例でした。アカリンダニ症は届け出を義務づけられていますが、日本ミツバチの飼育者で届け出る人は稀なようです。宮崎様のおっしゃるとおり、このことからも、西洋ミツバチでは、ほどんど発症してないことが推測されます。
薬品を使用しないで、巣群を全滅させたり、また他の飼育者の群れに伝染させたりして迷惑をかけてはいけないと思います。
しかしながら、薬品は基本には毒であり、アカリンダニ症に処方することは、誤解を恐れずにいえば「毒をもって毒を制す」ことになるような気がします。薬品の残留性のこともあり、できれば使用したくありません。
しばらく、回答を待ってみます。
2016/6/21 21:24
①アピスタンは、溶脂性で巣脾の蝋成分の中に溶け込むので、これによって蜂体が弱っていくのだとの見解もあり、薬効も薄く感じるので使用しなくなりました。
②アピバールは、加水分解するので残留は蝋分にも蜂蜜中にも認められないとのことで、袋から出すとすぐに使用しないと薬効がなくなってしまうと注意書きされています。薬成分にダニが触れると麻痺する効果を利用しての駆除になります。毒薬なので直接手で触れない注意書きもされていますが・・・
2016/6/21 21:54
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
宮崎様
重ねてのご回答ありがとうございます。
2016/6/21 22:19
蜂の寿命も考慮し秋冬の対応は難しいと思います。
今頃の時期に発見、処置をし、できる限り拡大を抑える事が重要と思います。
盗蜜などに向かう強い群れが感染する場合が多いので今日は大丈夫でも明日はわかりません、安心は禁物です。
2016/7/17 15:23
2/18蟻酸パテ投与の経過報告です。と投与して一週間くらいすると、徘徊する蜂は激減します。ほ本日、3/5の気温が上がった16度の昼過ぎの状況は、通常の外勤蜂が活発に行き来しているのと徘徊蜂2匹が地面にいました。蟻酸パテの状態は、巣くずで覆い尽くされていました。パテを裏返し揮発を促しました。き客観的に見ても大幅に徘徊バチは減ってきています。これからは温度も上がってきますので、効果も上がると信じています。内見すると個体数の大幅減少はなく、横ばいといった感じです。
2017/3/5 21:02
2017/3/17 18:23
山田 案山子 様 こんにちは。 中部地方はアカリンダニで大変そうですね。
あまり公にはしたくなかったのですが、蜂友(福岡県在住)の1群がアカリンダニ症に成り1月13日から治療した時の治療データです。巣箱内加温+メントールクリスタル+ショウトニンクパテで完治できました。
投与期間は30日間です。投与場所は巣枠の上と巣門と蜂の集まる場所。投与量はMaxで100g(治療と予防で変化します)。治療は短期間で多く食べさせる事が重要で、予防は無くなってから投与でいいと思います。
アメリカのアカリンダニ対策
ニホンミツバチを世話してらっしゃる日本の養蜂家さん達、なにやら、アカリンダニで困っている様子なので、お役に立てたらと、アメリカのアカリンダニの現状やら対策をここで紹介。
アメリカでは約30年くらい前に、このアカリンダ二が発見され、随分と被害が出た時期もあったようなのですが、養蜂家達はもっと厄介なヘギイタダニに気を取られ、アカリンダニへの処置しなかったので、いつの間にか、ミツバチ達はアカリンダニに対しては抵抗力を付け、今では 「そう言えば、そんな害虫もいたな。」 になっています。
被害が出ていた頃は、粉砂糖とショートニングを2対1の割合でミックスしたのを、巣の中に入れていたようです。巣箱の底板に置くより、巣枠の上に置いた方が食べが良い。(人工花粉と同じ)重箱式はスノコにすると良い。
ご存知のように、アカリンダニはミツバチの気管に入り込む害虫で、生まれたばかりのミツバチの匂いを嗅ぎ取っては、移動して行くのですが、ミツバチが砂糖につられてそのミックスを食べると、ショートニングが匂いを消し、ダニが次に移る生まれたばかりのミツバチを見つけられず、死んでしまうわけです。
これを産卵の時期、春か秋、または両時期に行うといいのだそうです。
薬剤のメントールは、やっぱりミツバチを弱めてしまうので、ヨーロッパでもオーストラリアでも、この方法がよく使われていたようです。効果的な対策と言われています。
二ホンミツバチもそのうち抵抗力を付けるのでしょうが、それまで、頑張ってください。
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
蜂研さん 貴重な資料ありがとうございます。
私たちも、ショートニングパテとメントールクリスタルを併用していましたが、ショートニングパテは、底板に置いたところ、コロニーにより消費の差が顕著で、最近は敬遠していいました。
早速教えていただいた、天井方式を試してみます。このQAのコーナーでも過去にショートニングのコメントをしましたが、反応が芳しくありませんでした。私もショートニングは投与1年目ということもあり、臨床的なデータがありませんでした。
かゆいところに、手が届いた気分です。
2017/3/17 19:47
ショートニングの使用方法を詳しくご拝見させて頂きました。昨年度はここ山城地方もアカリンダニの影響と思われ野生蜜蜂は見かけられませんでした私も前年度は蜜蜂冬越し出来なり日本蜜蜂は、諦めかけていましたが、今年は5群が、待箱に来てくれていました!最初の1群は、箱が無くなっていましたので盗作でしょう。次の箱は期待もしていなかったせいで、見にも行っていませんでしたので蜜の重さに耐えきれなかったのか石垣が崩れて巣蜜一杯残して落ちていましたその代わりあってか 3群我が家にも持って来ましたのでもう失敗はしたくなくアカリンダニ対策はしっかり遣りたくてのアドバイス願います!!ショートニングの使い方は回答どおりと思いますが蜂達が見向きもしませんでしたので、それに蜜蝋を加えたらナメにきていましたが、それでも効果有りますか?
長々との文面ですがわかる方アドバイス願います。
2017/6/7 18:00
ミキしゃん
京都府
アカリンダニにやられてからこの地域ではニホンミツバチを見かけなくなりました。
鹿児島県北薩地方も今年にアカリンダニの症状のkウイングと徘徊が多くなっています。
2017/2/18 17:42
トマト
鹿児島県
日本ミツバチといつも遊んでいます