これは日本みつばち女王蜂と働き蜂です
同じ構図で撮影した黒い系統の西洋ミツバチ↓です。
2016年にスロベニアから導入したカーニオラン種です。蜂体色は日本みつばちそっくりですが西洋ミツバチ種中でも大きな体躯をしています。
日本では黄色いイタリアン系統の蜂種が養蜂に用いられています。このため上記カーニオラン純粋種もF1女王蜂こそ色は母親と同じカーニオラン色でも生まれてくる働き蜂はイタリアンとの交雑により黄色化してしまいます。
F2では更にイタリアン化が進んでいきました↓
F3 ではほぼイタリアン色になりますが尾端に黒縞がみられたりします。
カーニオランの性格はイタリアンとは全く違い扱いに戸惑うことがあるほどですが、累代飼育して交雑が進んでもその子孫の中には小さな蜂群で越冬に入り翌春に爆発的に増えるものがありその血筋を思い起こさせられます。
テレビ番組「Beeワールド」でイタリアン原種が放送されていました↓
原種イタリアンは日本でよく見るスリーバンドイタリアン種(ハウスミツバチ用にオーストラリアから多数輸入されています。)と見比べると驚くほど黒いのでビックリしました、
自国優先で他国からのミツバチの輸入を禁止していた欧州ではこのところその意識も薄れイタリアン一辺倒であったイタリアでさえもその純粋種は少なくなったと言われています。欧州黒蜂も随分カーニオラン化が進んでいるようです。
この点、日本では日本みつばちが野生味を残したまま生き延びていますので嬉しいですね(^^)
※日本みつばちと西洋ミツバチでは交尾時間帯や交尾場所が違い生殖隔離されていて交雑は起こりにくいですが、例え交雑してもその卵は胚が発生せず雑種が誕生することはありません⚠️