5月12日　継箱内検＊私が愛したみかん

ルパン3世かよなタイトルだが、午後蜂場へ行くと、開口一番オーナーさんが、分蜂してたと言う。え〜〜(T_T)な私。継箱群が臭い。オーナーさんが朝来た時には既に蜂球が出来ていたという。またも梯子に登り、フェンスをガン！と揺すっての捕獲だったと武勇伝。自然分蜂は面白いなぁっ‼︎と嬉々として話すオーナーさんであった。やっぱりニホンミツバチとベストマッチだと思う。

オーナーさんが巣礎を張りに帰ってる間、アグレッシブ探検隊の内検をする。今日はいつになく大騒ぎだ。こいつが分蜂したか？と思ったが痕跡はない。しかし、何コレな襲撃模様。軽く殺意を感じる。離れても追いかけてくる。スモークを焚くといくらか大人しくなったが、絶対ダークホースの末裔だろ？と思う激しさだ。

次に見たおっ母様群はそんなに騒がない。なんだよ探検隊。おっかねー群なのだ。そうこうしているとオーナーさんの親戚から刺されたとの連絡が… (T_T) 闇雲だよ探検隊。

その次はみかん。継箱をしていたが、王台が多数出来ていた。既に蓋がされている。そしてみかん女王がいない。見つけられない。

この王台の作られ方は無王になったということか…？ 多くの事を学ばせてくれた女王だ。共に頑張ったよね… 別れは突然にやってくる。みかんは虫だから仕方ない。いつかこんな日がやってくる事はわかっていたが、やはり寂しい。だが、みかんは女王として立派に全うしたと思う。何故なら群の消滅ではなく、群に王台を作らせているからだ。女王蜂として、立派に生きた証なのだ。この春、おっ母様のお嬢群は多数作ったが、越冬に難儀したみかんの系統は残していない。オーナーさんに相談して、この王台を残す事にした。みかん群は優しく扱いやすい血筋なのだ。恐らくおっ母様と姉妹なのだと思う。

元の群に王台を一つ残し、後の王台は巣枠ごと抜き出す。私が作った4枚箱の出番だ。複数王台がついている巣枠もあるが、切り出しは王台を傷つける可能性があるので避けた。3枠をそれぞれ箱に収める。オーナーさんは今一つ何をしようとしているか懐疑的、果たして上手くいくのか？と感じているようだが見守ってくれている。ありがたい。みかんは頑張ったが、まだバトンはきちんと渡されていない。みかんの背中の最後の一押しを私は担いたい。そしてみかんの血を残したい。

王台をどうするかを決めるまで、実はしばし休憩をした。蜂の疾走に、まだ並走出来ないのだ。考える時間が必要だった。

今日は刺されちゃった人が出た事とみかん女王の失踪について、オーナーさんと話していると胸元がモゾモゾする。気のせいか…？いや、入ってる⁉️と、静かに慌てて防御ジャケットを脱ぐ。下着のタンクトップの内側にあるナニカをそっと生地で包んで裏返す。ポロリと蜂が落ちた。地面をモゾモゾと歩いている。面布を外した時に入ったのだ。そんな訳でメンタルボディブロウ3発である。流石に動揺していると、オーナーさんから、コーラでも飲むか？と温かい支援をいただく。I feel Coke again. である。

王台巣枠を巣箱に収めた後、蜂場の屋根拡張を手伝ったのだが、オーナーさんはこういう作業をするするとやってしまう。どこで勉強したのか聞いてみると、DASH村！と返ってきた。マジか〜。出来る人は出来てしまうのだ。尊敬なのだ。そうこうしていると、今度は靴下の上からチクリと刺す蜂がいた。

そんなで今日も大して作業は進められていない。グズなのだ。明日も続きをやるのだ。

みかん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

みかん女王に乾杯‼️