雨ばかりの秋も深まり、実家を畳む大片付けも終了し、今日は手元に残った道具を嫁入り先に届けに行った。
夏に22群いたと思った群は、餌切れもあり15群になっていたと聞いて、予想通りの減り方だった。8月の初めに給餌が必要と見ていたが、そこからのバタバタで、完全にガス欠になったのだろう。
大先輩の養蜂家からあちこちにビーコ達は分配されて、お世話されている様子で、今日伺った所では4群のうち1群女王不在となり合同されて3群となっていた。
私が描いたマークがまだ巣門の上に貼られていて、懐かしくもあり、激動の夏からまだほんの2ヶ月しか経っていないのに、ずいぶん時間が経ったように感じる。
大ベテランの下へ行ったのだから、私なんぞより遥かに的確に世話をされていると思うと、ビーコ達良かったねと安心できる。ベテランさんが今年他所から飛来した優良分蜂群を見せてくれたのだが、新しいダニ剤が置かれていた。あれがチモバール?とあんな小さくて良いんだとワクワクした。しっかりとケアして貰っているので、ビーコ達越冬頑張れ!と思う。
みかんは他の養蜂家のところへ行ったようだ。確か、私はオーナーさんが残した砂糖水をみかんにも与えたと思う。あの後熱中症でぶっ倒れたので記憶が定かではないが、多分あの群は、まだ生きている。そう信じたい。
色々お渡ししてきたが、手元に残ったのはアメリカ製の巣蜜用にも使える巣枠キットとニホンミツバチのお手製トップバー巣箱3個、防護服もあるのだが、どうしたものかなぁ。
ベテランは、今日も素手で面布もなしに、一つ巣箱の中を見せてくれたのだが、そんなだからゴツい防護服なんて要らないのだ。流石なのだ。確かに防護服は暑いのだ。風が吹けば全身風が抜けていくので良いのだが、気温が高くなるとどうにもならない。
それでも一番のお気に入りはメッシュのスーツなんだが、Sサイズとは言え、何故か膝当てが私の膝下に来ると言う、どんだけスネが長いのよ⁈仕様なMCハマーもビックリのダブダブっぷりなのだ。股下30cm辺りにスーツの股が来るので、こんだけダブつけば刺されない率極まれりなのだ。多分身長170cmくらいでちょうど良いのではなかろうか。どんだけデカいんだアメリカ人サイズなのだ。これは取っておこうかなぁ。
そして一昨年産だったかのオーナーさんが初めて蜂を買った年に取れた蜂蜜を貰ってきた。緩々とアルコールを醸している例の蜂蜜だ。これが取れた当時は私は関わっていないので、もしかしたら砂糖が混ざっちゃってる可能性大なんだが、下の方は結晶化していて、上澄みで酵母が生活してるっぽいムード。うっすらと梅酒のような微妙な酒的匂いがするが、食べると蜂蜜なのだ。酸味はない。以前味見した時と香りが違う気がする。あの猛暑の中、ビーコ達の嫁入りまで畑の小屋に置かれていた。その前は自宅にあったはず。という事は、気温が高いより低い方が、この酵母は良い香りを出すのかもしれない。床下収納だと温度が低すぎるかな。まぁ色々試してみようと思う。