防具を着けない作業の方法について時々質問を受けますので、その要領をまとめてご紹介します。ただし、ミツバチに200回以上、オオスズメバチに2回刺された個人の経験に基づくものであり、常に正しいものではありません。
❶気温15℃以下での防具非着用は危険
❷巣門前ではゆっくり動く。人の普通の動きは、蜂が警戒する速い動きである。
❸蜂は人の吐息を警戒するので、蜂が警戒を解く前に息を蜂にかけない。
❹ 蜂は巣箱に物をコツンと当てることを非常に嫌う。
❺蜂が人の方を向いて静止しているときはスクランブル態勢であり危険、無理に近づかない。
❻作業前に巣門に指を置いて蜂に挨拶する。これにより蜂の警戒心を解けば、その情報は瞬時に群全体に共有される。
❼蜂が人の接近を知る前に巣箱を揺らすことは厳禁‼️ これが蜂を最も怒らせる行為であり、一斉に人を攻撃してくることがある。
❽蜂が翅を半開きにしているときは人を警戒している。そのときは蜂に静かに指を近づけて警戒心を解く。
❾巣箱の近くに除草剤をまかれたとき、巣門にスズメバチが寄りついたとき、夜にメンガタスズメの寄りつきに悩まされたときは蜂が神経質で攻撃的になっていることがある。
❿当然、蜂を圧迫してはいけない。
⓫蜂が尻の先端を白くしているときは人を怖れて、仲間に注意喚起しているときである。または、仲間に集合を呼びかけるときである。このときは人を刺さない。
※防具を着用しての作業では人の動きが大胆になりやすく、それが蜂への不適切な動作になることが多い。
蜂は人が不適切な行為・動作をすると、それを記憶している。人が蜂に対して適切な動作をすれば、次回以降の点検時も人に親和的である。
--- 余録 ---
防具を着けずにオオスズメバチをラケット等で叩き落とす動画を目にしますが、これは自殺行為です。巣門に寄りついたオオスズメバチに4mの距離から矢のように体当たりされたことがあります。
ニホンミツバチが荒れるときの様子です。↓