持続可能な庭先養蜂　スムシ編

残暑厳しき折、諸兄と巣箱は如何お過ごしの事でしょうか。

９月になってから昆虫界は少し大人しくなりつつありますね。

本日の内検は西洋５群と和バチ４群、見たからどおって事ないのですが、常態を知ってると悲しみとか後悔が有っても少し和らぐかと。

砂糖水を少々とスプレーをシュッシュとやって、気が付いた事をメモっておしまいです。

西洋の取り換えた巣箱の清掃は暇な時に（だいたい毎日暇だなぁ）

スプレーをシュッシュとは、セルタンB401とぉ・・・

本日はこのゼンターリ稀釈倍率２０倍、野菜にも当然使うが減らない。

バクテリアBacillus thuringiensisの胞子と生産物である蛋白結晶体を蜜蝋にしみこませておく、幼虫がこれを極少量食べると結晶体が口部と消化管を急速に麻痺させ幼虫の食害を停止させ、胞子は発芽して致死感染を引き起こす。

蛋白結晶体は幼虫腸内のアルカリ性消化液で分解されると毒素になるが人間の胃液は酸性のため人間には無害とされている。

この結晶体とバクテリアの効果は最初の一年間しか持続せず、急速に減退する。

0.14%液を巣箱内に噴霧、5日以内に90%以上の幼虫が死亡する。

蜂に対しても無害のため飼育中の（営巣している）巣箱対策としても可能である。

イモムシが食べたらの話で、ミツバチは食べないし蜂児にも無害だ・・・と言う部分に疑問が残る！

Bacillus thuringiensis(バチルス・チューリンゲンシス) 　俵さんが言ってる

チョウ目、ハエ目、コウチュウ目の幼虫に有効。結晶性タンパク質が昆虫腸内のアルカリ性消化液で分解されると毒素になり、上皮細胞に作用、幼虫は卒倒病を起こして死ぬ。この菌を用いて作られた薬剤をBT剤と呼ぶ。天敵微生物を利用した生物農薬の一種。

スムシの幼齢虫はハチミツも食べるかも知れない（少しは）が主に花粉、巣クズとか脱皮殻も好きそうだ。

昨年バチスターと乾燥煮干し（ニボシは乾燥してるもんだな）粉末をハチミツで少し練って与えたら、数日後に全滅した。

巣板にスプレーしたら溜め込んだ花粉に浸潤して、蜂児の食糧になってしまうじゃないか、問題ないらしいけど、巣枠や巣板にスプレーした事は無い。

巣箱の底は齧った巣（蜜蝋クズ）とか脱皮の殻が結構固着している、孵化した幼虫はこれらを食害しながら大きく育つので、ＢＴ菌をスプレーしてます。

スムシ蛾ツズリガは巣門から入れない時は、継ぎ目に産卵します、本日確認したので養生テープでグルグルと。

納豆菌などを使った「えひめＡＩ」は、バチルスチューゲンシスより遙かに効果が劣ると感じます。

よって、スムシは完全防除なのです。　次回はスズメバチ編