セイヨウミツバチについて質問します。ダニが中々治らず、投薬をあひて、期間終了しても、羽化不全の蜂児が巣房の中で死んでおり、対応に悩んでいます。
違うダニ剤を投与する他に、対処はありますか?
貯蜜は沢山あるのですが、栄養不足による蜂児の羽化不全は考えられますか?もし可能性があるとしたら給餌をする必要はあるのでしょうか?
おはようございます。
ダニ剤使用時は、蜂を混ませて薬シートとの接触率を高めないと効果が発揮されません。また、巣房内幼虫にくっ付いているダニへは効きませんので使用期間を守らなければなりません。現在日本国内で使用できる薬剤は①「アピスタン」と②「アピバール」の2種類ですが、越冬蜂球を形成している時期以外で有蓋巣房が最も少なくなる時期に薬の特性を活かして2月頃に①を、8月頃に②を使うことにしています。
常にこの月に使用するのではなく、ちぢれ翅などが見られたり這い出す蜂が見られる等寄生による害があると認めた場合だけに使うことにしています。寄生率を確認するのに雄蜂房を開けて(働き蜂巣房よりもダニが好むので)ダニがいないか調べたり、粉砂糖法により寄生率を算出して用いることが推奨されていますが、この雄蜂巣房トラップ法や群全体に粉砂糖を振りかける方法がダニを蜂から離すとて良い方法だと感じます。
粉砂糖法を行うには底板部が引き出せる方式の巣箱(俵養蜂場販売)や、岐阜県関市の養蜂家が実用新案取得した「山田君の巣箱」(平成27年10月11日一般販売開始)等の底板部が本体から離れる方式の巣箱が便利です。
山田君の巣箱は、オプションとして底板部に炭を敷くことを考えているようです。これは、ミツバチがミネラル分補給のために炭を囓って持ち帰ることから発送されたそうですが、私もみつばちが水がしみ出す特定の場所で吸水するのを観察しているので、微量なミネラルが蜂にとって有用で必要なのだと思います。ミネラル分の補充には砂糖水に小さじ1杯を混ぜる「アピタミン」というのが発売されて私も蜂の健康に給餌の際添加使用しています。
みつばち由来のビフィズス菌を含有した「みつばち活性くん」も巣枠上部に振りかけて投与できる蜂の健康食品です。人間もヨーグルトを摂取するように、みつばちにもと考えて夏場に与えています。
巣内に蜜がたくさんあるのであれば、花粉が不足気味なのかもしれませんね !? 天然花粉を練って与えるのがいいのでしょうが、高価なので私は代用花粉「フィードビー」を与えています。野外に花粉源植物が多くなると摂らなくなるので、やはり代用の域での使用です。沖縄の浦添養蜂場HPで室内飼育実験の様子が掲載されているのですが、天然花粉でないとうまくいかないという結論に至ってました。(タンパク質含有量と値段の比較では、スピルリナ>クロレラ>天然花粉>乾燥酵母>フィードビー)(注 但し値段のみ乾燥酵母<フィードビーです。)
私の飼育場所では 9/27 ~オオスズメバチの来襲が続いていますが、iris さん所はどうですか? 何とかオオスズメバチ被害を最小にして無事に越冬時期を迎えられるといいですね!
誤)発送 正)発想
巣房内で蜂児が死亡しているのであれば、念のために近くの家畜保健所にふそ病検査と
ハッチさん
いつもありがとうございます。まずは、オオスズメバチの来襲、こちらは、昨年よりマイルドで今のところホッとしています。
・春先にオオスズメバチの女王をトラップで捕獲
・巣の入口を1/3に狭める
・巣のいりにトラップを設置
・偵察に来たオオスズメバチを捕獲して粘着シートに付ける
・巣箱近くの樹木にトラップを設置
これらの対策の効果が出たのか、大分楽です。オオスズメバチには申し訳ないのですが…
さて、ダニ被害について、今年、雄蜂巣房トラップですごいダニを捕獲できて、最初は良かったのですが、またもや…という感じです。アピバールを既に夏に使ったので、アピスタンを入れるか迷っていますが、巣房の中だと確かに効果が薄いの粉糖作戦をチャレンジしたいと思います。ヒバの香りでダニの忌避効果を期待するというのはハッチさんお試しになったことありますか?
給餌の栄養剤の件も、詳細にありがとうございます。早速購入したいと思います。
ダニ害が観られるようなのであれば、すぐに規定量のアピスタン投与をお勧めします。これから冬に向かっていく時期なので、せっかく育つ蜂児も縮れた羽で産まれてきては何の役にもたちませんし、成蜂の寿命も短くなる傾向がありますので、越冬成績がよくないと思われるからです。
ひばの葉やギ酸も効果ありと聞いていますが、試したことはまだありません。
ナチュラルトリートメントの粉砂糖法は、何回かしなければなりませんが、一度に90%以上を蜂体から取り除くことができて確かに効果ありみたいですよ→HP Natural Beekeepinng