2019年度の人口動態調査の結果が,9月17日に厚生労働省から発表されました.毎年9月上旬に前年度の統計が公表されます.
不慮の事故の中の,”X23 スズメバチ,ジガバチ及びミツバチとの接触”という項目に,5歳年齢階層別,男女別の数が掲載されています.
ジガバチは普通人を刺すことがないので,実に奇妙な項目名ですが”ジバチ”の間違いではないかと言われています.明らかに変な名前でも訂正は難しいのでしょうか?”アシナガバチ”に変更するのが適当かと思われます.
2019年度に,ハチに刺されたことが原因で死亡した人の数は11人で,過去40年間で最小となりました.大部分がスズメバチによるものと考えられますが,一部アシナガバチ,ミツバチ等によるものも含まれています.
最近は少ない人数で推移していますが,スズメバチの発生量が極端に減ったとは考えられず,原因はよく分かりません.
年齢階層別では,高齢の方の死亡が多くなっています.私も含めて要注意の年齢の方が多そうですので,くれぐれも刺されないようにご用心ください.
参考までに他の死亡例も挙げておきました.”W55 その他の哺乳類による咬傷又は打撲”は熊による事例がほとんどと考えられ,4年周期で多発年があります.昨年も熊の話題が多かった年でした.