ミツバチの起源と、ハチミツを溜める理由
大昔、裸子植物(マツ、スギ、イチョウなど)の時代の蜂は肉食でずんぐりした蜂でした。
これが針(麻酔や毒)を使いだすと、刺しやすくするため、お尻を前向きに曲げるようになりました。これが腰が細い理由です。
これがスズメバチ、アシナガバチの仲間です。幼虫は肉食のままであり、成虫は腰が細くなったので液体の物しか食べられず、樹液などに変わっていきました。
下記、アシナガバチの写真はWikipediaから、拝借しました。
被子植物(花びらで目立ち、良い香りで昆虫を集め、蜜で受粉をさせる)になると、植物の進化と同時に昆虫も進化します。
ミツバチが現れ、受粉と同時に蜜を集めるようになります。
完全にベジタリアンになるのです。
ここで年中、花があれば問題は無いのですが、熱帯では競争も激しいのです。
イタリア方面のように、雨季乾季がある気候では、雨季しか花がありません。
生き延びるには、花の時期に蜜と花粉を蓄え、乾季を乗り切るのです。
西洋ミツバチは日本の自然では生きられません。逃げ出しても100%死滅します。
養蜂家が年中、世話をすることで生きて行けるのです。
また蜂蜜を大量にため込むように品種改良されています。
これが西洋ミツバチです。
一方、温帯では花の無い冬があります。寒い冬を乗り越えるには、蜜と花粉を蓄える必要があったのです。
寒さや病気に強く、スズメバチにも対抗します。
でも、巣箱が気に入らないと、すぐ逃げ出します。それでも自然界で生きて行けるのです。
また必要以上の蜂蜜は貯め込みません。このため蜂蜜の量は西洋ミツバチの1/5以下と言われています。
これが東洋ミツバチ(日本ミツバチ)です。
違っていたら、教えてくださいね。