昨年から気になっていたこのシステム そのうち使って見たいと思っていたのですがネックが二つ。一つ目は余りにも斬新な仕組みなのでなかなか全体像と使用方法のイメージが湧かない事でしたがこれについては昨年暮れ刊行の宮崎寛さんのこの本(以下著者、著書と呼ばせていただきます)により解決。
豊富な写真と詳細な説明で自らの実践の成果を惜しみなく提供いただいており大変助かりました。 フローハイブを検討される方には一読、いや精読を強くお勧めいたします。
もう一つのネックはコスト。 普段2千円足らずの4メートル足場板を切り貼りして5個の重箱を作り出している身には軽トラの隣にフェラーリを並べるようなものですが、折からのコロナウイルス騒ぎで取りやめになった蟹食いツアーの費用を原資に充て購入することに。
正規代理店は2つあるようですが利用実績のある藤原養蜂場にお願いしました。 こちらでは4千円の追加オプションで蜜蝋塗布のサービスがあります 著書には蜜蝋塗布の詳細な説明があるので自分でも出来ないことは無いが蜜蝋作業の後片付けの面倒を考えお願いすることに。
収納箱は換気箱と屋根蓋の3部分で構成 屋根は水性キシラデコールでその他木部は柿渋塗装、各部分の水平方向の位置決めとズレ防止はダボ、垂直方向の固縛はパッチン錠です。
アカリン対策はメントールの他にショートニングパテも使いますので蜂が上がれるよう餅網で仕切り。
前面(巣門側) 白いつまみはフローハイブ本体と収納ケースの遊びを調整しガタツキを抑えるためのもの。
下方から見たところ 高価なフローハイブ本体を傷めないよう柔らかいプラスティックのボルトキャップを付けています。 この部分は著者は必須のものではなく省略しても良いと言っておられますが、鬼目ナットを埋め込んでボルトを貫通させるだけで大した手間でもなく、採蜜パイプをセットする時の安定感は格段に向上するので設置をお勧めします。
採蜜のイメージ 採蜜チューブのキャップが塗布された蜜蝋で固着してましたのでヘアードライヤー温風で軟化させ開けたのち植物油で除去しました。 本番設置前に確認が必要です。
越冬群の分蜂後4月半ばに設置予定です。