久志富士男さんのニホンミツバチが日本の農業を救うを、久しぶりに図書館から借りてきた。
昔、この本は読んだけれど、すっかり忘れている内容。
初心者の時にはなかなか頭に入らないものだ。
P71
オオスズメバチは秋の気配が感じられるようになると、蜂場に現れる。日本みつばちはオオスズメバチの何なるかを先天的に知っていて、羽音で接近を知ると、一斉に巣門に出てきて戦闘態勢に入る。
二日目からはオオスズメバチが現れる10分程前から巣門前に出て待ち構える。
オオスズメバチは一旦現れると毎日現れるようになり、それは11月末まで続く。
最初に現れた日、オオスズメバチは各巣箱の前に1秒ほど立ち止まりながら蜂場を一巡する。
一番弱い群を探り出しているのである。
目標が決まると攻撃に取り掛かる。
日本みつばちを1匹ずつ捕らまえ持ち去ることから始める。
日本みつばちは攻撃の目標にならないように、できる限りの自分たちの数を見せつけようとする。
日本みつばちの数が多いと、オオスズメバチは次の日からは近づこうともしなくなる。
P73 食器乾燥機に12匹(12匹なのか 1匹~2匹なのか不明)を入れたところ44℃で死に初め10分間続けたら全て死んだ。
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老朽化した巣箱は巣門を齧り広げられて中にオオスズメバチが入ってくる。
P75
群れが弱いから襲われると諦めるか、それでは自分の気持ちが収まらないのであれば皆殺しにすると決心しなければならない。。。。。。学者さんにしては蜂人の心を読んで記述されておられて感動しちゃう。
P76
私は見回りする時は昆虫補虫網、これが一番安全。不動の姿勢で観察する。
こちらのちょっとした動きで、羽を小刻みに震わせ、腹をよじり、剣をこちらにむけるのがいなくなるまで待ちながら、人の匂いに馴れさせる。
1匹が顔の前に飛んで来て、敵ではないと思い込むので、剣を向けるのはいないはずである。
昆虫捕獲網で空中に上がったところを、ゆっくり1匹ずつ捕らえ、踏みつぶす。
こちらが1匹でも殺すと、他のが反撃するのではないかと心配になるかもしれないが、それはない。
「助けて」と言う事葉は持たないようである。 そこは日本みつばちと違う。
P77 オオスズメバチに首から上を刺されたら助からないと言われている。
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おっとりの見解、刺されたら死ぬ事もあると覚悟が要る。
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P80
早い時はお盆あたりから、遅い年は10月に入ってから来る。
普通は11月の終わりまでくる。
オオスズメバチにとって日本みつばちは美味しい食べ物ではないようだが、、まとまった狩りのできる蜂場にやってくる。
一旦人を友達だと認めると、刺したりしない。
言葉も持っており常に周りに自分の気持ちを伝えている。
かなり短気な性格で、いきなり飛びかかる事があるが、そんな時は剣は出さないままでの寸止めか、体当たりである。
本気で怒っている時は「今、怒っているぞ」とまず低音で警告する。それでこちらが2~3歩後退すると、さっと怒りは収まるのである。
後退しないときは、こちらを向いて、2m先でカチカチと顎を鳴らす。
こちらは決して急激な動きをしてはならない。
P83
養蜂家はよく叩き落としているが、反撃されないのは人の匂いに馴れているからだ。
オオスズメバチが人に馴れているかどうかを確認しないでラケットで粉砕するのは危険を伴う。
P84
セイヨウミツバチを飼うなら仕方がないが日本みつばちを飼う程度であればこの蜂とは敵対関係にならない方が得策である。
P84
人間に対してはとても臆病である。(オオスズメバチからは)決して先制攻撃はしない。
{人がオオスズメバチの巣に近づく時でも久志富士男さんは、優しく接して攻撃されない方法を記述されている} {人と会話が成り立つ}
P86
オオスズメバチが日本みつばちを攻撃する時は戦闘モードとなっている。
手荒く扱い過ぎたと感じた時は逃げるのが無難。5mも後退すれば追ってこない。
この散らばり方の体制はオオスズメバチが来た可能性が大。キイロスズメバチではないかも?
休憩、蜂場巡り、、オオスズメバチが来ているか心配!
P91 多段式巣門を100群に取り付けた処、完璧!
P99 外気の湿度が高いと日本みつばちは糖度を上げる事ができないので、採蜜は秋まで待つ。