ハッチ@宮崎さんが観察中だったアシナガバチの巣が スズメバチに襲われて壊滅した事例がありました。 うちではまだスズメバチの本格的な襲来・被害はありませんが、不調群の巣の解体時に「モンちゃん」が来て、数日前には「ヒメちゃん女王蜂」が物見遊山飛行しているのを見ましたので、観察中のキアシナガバチの巣をスズメバチ対策で要塞化しました。
元々分蜂集合板で造巣したため、外寸30cmx30cmの木の枠があるので、その下を廃材のメッシュ板で塞ぐことにしました。 最初は 切り出したメッシュ板(孔の内寸は 6.5mmx6.5mmで、1/4程度の孔は Φ8mmのドリルで中ぐり)を取り付けてみましたが、足場がないと帰巣蜂が入れず。 ⇒ そこで巣の下方位置に 9mm高さの突き出し部分を設け、これなら帰巣蜂も戸惑いながらも入っていけてました。
ただ この要塞化によって巣の状態の詳しい観察は出来なくなりますが、写真を撮る時は 防御板を落としてしばらくしてから撮影し、別途元に戻すことにします。
今回の対策は、順調に出来たかと言うと そうではありません。 ビスをねじ込むまでは大丈夫でしたが、初期の平板タイプの防御板を取り付ける際に、手許が狂って、“ガクン”と衝撃を与えてしまい、2匹に 「首」と「腕」を刺されてしまいました。 幸い大過なく済みましたが、刺されることがあることと、刺された時に受けた度合いによって どう対処するかをシミュレートしていました。(毒量が少なければ そのままで、アシナガバチによる毒針セラピーの恩恵に与る … 勿体ないので毒はリムーブしない)
今回はそれぞれ注入された毒量は少なく、セラピー効果が減退しないように 平然を装い、シミュレーション通りそのままにしました。 ➡ 賛同は得られないでしょうが、私は蜂に刺された時に 慌ててパニクるのは アナフィラキシーにつながりやすいと思っています。 道具類を揃えておくことで安心していても、想定通りに使えない事態になると 逆にパニック度が増してしまうケースがあります。
ニホンミツバチとのお付き合いでもそうですが、常に 刺されそうになったら?/刺されたら?/上手く対処できなかったら? と考えておく(最終的に焦らない)ことが、重要だと思っています。
話は変わりますが、今日キアシナガバチの別の巣を発見しました。
まだ一次のワーカーが羽化したところのようで、巣は小さいです。 下の成虫は アオムシ混じりの肉団子をモグモグ噛み砕いています。
この群が営巣したのは、玄関脇のエアコンの室外機カバーの天板下なので 移動はできず、早々に撤去せざるを得ません (>_<)
それともう一つ、フタモンアシナガバチの巣があると思われる場所を見つけました。 2階のエアコン室外機の中です。 ファンの前にはファンの打撃で息絶えたと思われる個体が2体、中に突入できず 手前の柵で待機している個体が3匹居ました(困っているようでした)。 ➡ この群は このままでもこれから暑さが本格化しますから、人間のエゴの犠牲にならざるを得ないと思います。
いずれにしても、ニホンミツバチだけでなく 各種アシナガバチにとっても、営巣場所物件が限られている上、ここまで地球を暖めてしまった人類は、『電力を100%再生エネルギー化してない』のに、『暑い時はためらわずにエアコンを使ってください!』 などと 超無責任・超エゴなことを平気で言っていますので、仲間であるはずの『宇宙船地球号の乗組員』の人間以外の他の生物は、死滅・絶滅させられる運命なのでしょうか? それを見過ごすことは、余りに悲しく 残酷なことです <(_ _)>
ちなみに、サツキの枝下のフタモンアシナガバチの巣でも、猛暑対策・保湿対策のためと思われる『水滴状のモノ』が確認できました。
フタモンアシナガバチの巣では、育房の2段使いはされていないように見えます。