今年も木曽川河畔の公園に生えている竹林で,タイワンタケクマバチが営巣の真っ最中です.タイミング良く訪れると,あちこちで羽音が聞かれ,タケの間を飛び回っている姿が見られます.
タイワンタケクマバチは枯れダケの空間を利用して巣作りをします.枯れてから1年くらいの竹を好み,下右側の枯れダケには,今年作られた穴が合計8ヶ所開いていました.一頭のハチがいくつも穴を開けるのではなくて,それぞれ別のメスバチが出入りしますので,観察していると大変にぎやかかです.
本種は外来種で近年各地に分布が拡がっています.https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60530.html
左:巣穴を開けようとしているメスバチ,右:脚に花粉を付けて巣穴に入ろうとするメスバチ
胸部が黄色のキムネクマバチ(クマバチ)は在来種で,枯れ枝や建物の梁などをかじって穴を開け巣として利用します.木に巧みに穴を開けることから,英語ではcarpenter Bee(大工バチ)と呼ばれています.