重箱式巣箱で日本蜜蜂を管理して来ましたが、昨年、10月初旬に最強勢群だった群の採蜜をした一週間後位から徐々に勢いが弱くなって行き、2週間後に内検した際には巣碑の一部が丸見えとなり、早急に治療をするも〝時すでに遅し〟消滅してしまいました。地区の家畜保健衛生所に検体(蜜蜂の屍30匹)を持ち込み検査を依頼したところ、夕刻にTELが有り『アカリンダニ病』と診断されましました。早急に残りの群れには蟻酸液で予防、治療を施し、無事に越冬し今春には分蜂しました。全ての群れにメントールを処方していましたが、消滅を防ぐことは出来ませんでした。その原因を考えると「簀の子にトリカルネットを張りトレイを設置」していましたが、蜂たちが網目を蝋で塞いでいた為、薬効成分が下部までは届かなったと考えられます。「メントールも蟻酸も比重が空気より重いので上部に設置すれば大丈夫」と、思いがちですが以上の様な事で効能が薄れ、また強勢群で有るが故に重箱も高くなり相乗的に『効き目は薄れる』と認識しなければなりません。其れを踏まえ、今春からは底板にトレイが設置できる様に加工し、定期的に予防を実施したため4群が全て強勢群に育成することが出来ました。しかし、残念ながら最強勢群だった群が10月10日に消滅しました。原因は、今なお不明です。・・・考えられることは、「女王蜂に異変が有った?」のではないかと云うことです。巣門の前で一匹ぽつんと(とほおに暮れていた)状態でした。巣箱内は盗蜜されて一滴の蜂蜜も残ってはいませんでした。