投稿日:9時間前
南房総は、枇杷栽培の北限です。「房州びわ」は、全国2位の生産量で、毎年皇室にも献上されています。只今、枇杷の最盛期。スーパーにも特設枇杷コーナーが出来ていますよ。
房州びわは、肉厚で大玉、ジューシーで甘いのが特徴です。この美味しい枇杷の結実に大切なのが、蜜蜂です。そして、ミツバチにとっても、晩秋から初冬にかけて、花が少ない時期に大きな木全体に甘い香りを放って咲く、枇杷の花が大好物でもあります。満開の頃は、蜜蜂の羽音がスゴイです~!
しかしながら、木が大きいので、中々訪花写真が撮れません~(^^; このベストショットも資料映像です。。
四苦八苦して、やっと撮れたのは、ハナアブさんとお尻だけの西洋さん。。。Σ(゚д゚lll) これほど訪花しているのに、枇杷の蜂蜜は、希少蜂蜜です。蜂蜜採集は、西洋さんの蜜になりますが、それでも、沢山は出回りません。この季節に採れる花蜜は少なく、枇杷からも然程多くとれる訳ではないし、殆どは、蜂娘達の冬越しの為の餌として、とっておかなければならないからです。しかも、栽培枇杷は、摘果をして実を大きくしますから、農家さんは、花を選別して摘みたいのです。養蜂家さんは、契約している枇杷農家さんに、摘果を待って貰って、蜜蜂に花蜜を集めさせて枇杷蜂蜜を収穫するのだそうです。
地元の老舗養蜂園の房総枇杷はちみつです。オレンジっぽい枇杷を彷彿とさせる、オレンジ色の蜂蜜は、冬の花の時期に香っていた、枇杷の花の香りを彷彿とさせる甘い香りです。粘度の低い、サラッサラな蜂蜜です。枇杷の実の味と同じで、仄かな酸味と濃厚な甘味、まるで枇杷畑で枇杷を頬張り、東京湾を眺めて居るような光景が浮かんできますよ~(#^^#)
そもそも枇杷という植物は、中国が原産です。佐賀大学が調べたゲノム検査では、中国から東へ西へと、長い年月をかけて、広がっていったのは面白いと思いますね。何となく枇杷は日本の食べ物と思って居たのに、ヨーロッパやアメリカでも食べられているのですね~!
食用に栽培されるようになった枇杷は、長崎の貿易船で入り、江戸時代には、巷で販売されていた記録が残っているようです。。。 ただ、栽培枇杷については、その頃からですが、自生びわは、太古の昔からあり、遺伝子が違うようです。枇杷って、繁殖力は強い方だと思うんです。落ちた種から容易に芽が出ますもの。
今では、ハウスでの栽培も一般化し、冬に出回る超高級びわも存在しますが、丁寧に袋を掛けて露地栽培された、今時期の旬の枇杷が、やはり美味しいと思いますね。
今年の房州びわは、豊作だと思います。私の中学の時の恩師が、枇杷栽培をしていて、先日、袋掛け枇杷を頂きましたが、今年は、カメムシの発生が殆ど無く、殆ど損失なく立派な実になったそうです。
高齢化して枇杷農家を辞めようとしていた近所の枇杷山を助ける為に、跡を引き継いだのだそうです。専門農家並みに立派で美味しい枇杷でした。放ったらかしで摘果もしなければ、枇杷は種が殆どで、食べる処が少ないフルーツです。
品種改良も在りますが、蜜蜂達の十分な受粉後に摘果して、1個1個に袋掛けをして病害虫から守り、温暖な気候で育った栽培枇杷は、宝石のようです。
うちでは、父の代から何十年も、一足早いお中元?に、袋枇杷を送ります。特に、東北北海道の方々は、身近に枇杷が無い為、とても喜ばれています。
葉っぱにも薬効があり、癌予防に枇杷葉茶を飲んでいた同僚もいらっしゃいましたね~。。。
養蜂を始めてから、蜜蜂の冬の貴重な蜜源であることを目の当たりにし、人が喜ぶフルーツというだけでなく、媒介者の昆虫たちにとっても大事な食糧である枇杷の存在価値を、再評価しています。
れりっしゅ
千葉県
南房総鴨川でティーハウスをやってます。初めての巣箱を2021年3月中旬から設置し、漸く3年経ったばかりの駆け出しです。専門用語も殆どわからず、兎に角試してみよう...
おはようございます❣️
勉強家のれりっしゅさんならではのいつもの為になる日誌ですね( ◠‿◠ )
枇杷と言えば小さい頃誕生日のフルーツで毎年いつも出て来ていたのを懐かしく思い出されました。
4時間前
ふさくん
岡山県
令和元年、自宅に知人が巣箱を置くと直ぐ入居。それを知人が持ち帰り、代わりの巣箱を置くと1週間後位に入居。 これにより自分で飼育する事を決意。 日誌参照→http...