オオスズメバチが巣箱に来襲するとミツバチ達はその臭いを消そうと身近な植物の葉を齧って消臭剤とするようです。パニック状態のミツバチ達には気の毒でしたが植物の嗜好性があるのか一群だけで試してみました。
巣門両脇に異なるサンプルを同時に置いてミツバチ達の齧る個体数に偏りがあるのか、あればどちらに偏るのかを観察してみました。偏りがある場合にはサンプルの置き場所を左右入れ替えてみました。意外にも次のような結果となりました。
比較サンプル1)ツユクサ ≒ ヤブガラシ
比較サンプル2)ツユクサ < ツルムラサキ
他のサンプル(バジル、オクラ、ゴーヤ他)も試してみたかったのですがミツバチ達が可哀そうになって今回は3つのサンプルとなりました。
豊富な食物繊維とビタミン、ミネラルが多く含まれ、独特のぬめりが特徴のツルムラサキですが、その成分はムチンによるものです。中でもVA,VK,VC,葉酸、カルシウム、マグネシウムがホウレン草など他の緑黄色野菜より2~10倍も含まれているので活性酵素の除去、口腔や胃腸の粘膜強化、免疫力改善、糖尿病予防、高血圧予防、心疾患予防、疲労回復などの効果が高いそうです。ミツバチ達はこれらの成分のどれか、または複数の成分が消臭効果に寄与するとわかっているのでしょうか。