昨年の7月に分蜂した群れが、年明けにアカリンダニで全滅しました。
この分蜂群がでた、元巣群も年明けに全滅していました、メントールも1年をとうして天板に入れていました。
この寒さで蜂が弱ったのも消滅の原因の一つと思います。
蜜を残してくれても、元気に冬を越してくれたほうがうれしかったのに、残念です。
活動場所 :熊本県
Kウィングに観られるように飛翔筋に影響するみたいなので、やはりこの寒さで必要温度保持のための発熱ができなかったのでしょうか⁉
通年でメントール処方されてもアカリンダニ症を防ぎきることが出来ないこともあるのですね(/o\)
多治見日本蜜蜂倶楽部 さん こんばんわ
私も、このQAの飼育日誌に記載したとおり、2月にアカリダニで1群失いました。同様にメントールを通年投与し、途中でギ酸も投与しましたが薬効あえなくというところです。
アカニンダニ症を、ある程度は、コントロールできる感触があっただけに、失望しましたが、嘆いても仕方ないので、原因究明と前後策を思案しています。 いい知恵があれば、是非お借りしたいと思います。
アカリンダニ意外に何かあるのではないでしょうか。
消滅した蜂群は元巣とその分蜂群です、蜜を残してでの消滅なので、餌切れではないと思います。
思い当たることは、アカリンダニ感染群が冬になって保温の為に固まって、次々に感染していったことと思います。
この元巣は7月に2回分蜂して体力が落ちていたかもしれません。
京都府でも3年前まで同じような状態でした、お気持ちおさっしします。
メントールの巣箱への入れ方、一日当たりの昇華量はどのようになっていましたか?
私の所では2,016年から重箱巣箱のスノコの上に、30gのメントールを固型に加工して入れ、一日1gの昇華を目安に入れ続けた結果、感染群れはなくなりました。
去年はメントールをお茶の袋に入れて30gを入れて、2ヶ月を目安に確認していました。
今年は固形に加工してスノコの上に入れるようにします、アドバイス有難うございます。
私も2,015年には、30gをお茶の袋に入れてスノコの上に置きましたが、お茶袋を蜜蝋でコーティングしたり、袋を噛み破くなど結果は思わしくありませんでした。
他には、待ち箱ルワーの蓋(シャーレ)に粒状のメントールを使用すると、中に入り外に出して巣箱の下に落とされました。
電池でノーマットも使用しましたが、巣箱の下側に設置したので上から巣糟が落ち故障してしまいました。
傘のような物を取り付けて使用してみましたが、冬季はほとんど昇華せず使用不可能と判断しました。
小山さんにお聞きしたいのですが
感染群がなくなったという結果は、 ❶何年何月~何月まので、どのくらいの期間におけるものなのでしょうか? ❷全飼育群の何パーセント、または何割が、罹患しなかったのでしょうか? ❸「30gのメントールを固型に加工して入れ、一日1gの昇華を目安に入れ続けた結果」であり、その他の薬剤、例えばギ酸等は一切使用されることなく、メントールのみの投与の結果でしょうか? すみません、以前にも同じようことをお聞きした記憶がありるのすが、小山さんだったのか記憶が曖昧です。
よろしくお願いいたします。
多治見日本蜜蜂倶楽部様
私の話は何の解決にもなりませんが一つの考え方としてとらえてもらえたらと思います。
私の蜂仲間も同じような状況の方が何人かいますが、アカリンダニが「メントール耐性」を獲得してきたのではないかと果樹生産者の私の感覚ではそう感じています。考えたくない話ですが、ダニはすぐに抵抗性を獲得する生物です。果樹栽培では年間を通してダニ駆除には同じ作用機作の薬剤は使用しません。一事が万事そうだとは思いませんが、近い将来耐性を持ったダニの出現を想定してメントール一辺倒ではなく、効果ある精油を補助的に使う方法を模索しております。
啓蟄まであと一か月程です。残りの群は無事越冬してほしいですね。
メントールはアカリンダニが若いハチに移動寄生するのを防ぐ、忌避効果があるようです。したがってアカリンダニそのものを殺すギ酸の殺傷効果とは、性質が異なります。
ギ酸と異なり、耐性の心配はないと思われます。 あくまで、素人の感想ですが。
下記の資料でメントールの効果を知りました、yamada kakasiさんのおっしゃる通りですね。
第18回 日本みつばち講習会 In 諏訪
「アカリンダニってどんなダニ? 教えて佳子先生」より
メントールがダニを殺す訳ではなく、ダニの嗅覚を鈍感にする、それでダニが住み着きやすい若いハッチさんの器官に侵入できる確率が減るのだそうです。
成人のハッチさんは足でダニを払い落とす確率が高いのだそうです。その若いと成人をかぎ分ける嗅覚を混乱させる薬剤がメントールだそうです。
私達も当初は殺虫効果を見込むモノではないので耐性と言う考え方は・・・というかんじでした。
耐性のメカニズムの中で生理学的な耐性に「神経組織の感受性を下げる」というものがあります。連続投与が条件で濃度が徐々に上がっていく処方観点からそういう可能性がないかと疑っているにすぎません。上手くいく群もあれば失敗する群もあるのでまだまだ疑い段階にすぎません。相手は化学物質に対して人類の想像をはるかに超えたスピードで抵抗性を獲得するダニです。昆虫生化学が詳しければいいのですが、素人の杞憂に終わってくれればと切に願っています。
生理学的な耐性「神経組織の感受性を下げる」とは、思いも及びませんでした。
日々、変化するなかで、ハチが、アカリンダニやネオニコチノイド系農薬に対して耐性を獲得することを望み、一方でアカリンダニが薬剤に対して耐性を獲得しないよう望むなど、都合よくいかないでしょうね
やれることをやっての結果、仕方のないことと思います。
自分にとっての最善を尽くしたので悔いはありません。
今シーズンも同じパターンでやっていきます、ミツバチがアカリンダニに耐性を持ってくれる事が一番良いことと思います。
yamada kakasiさんこんばんは、返信遅くなり申し訳ありません。
❶何年何月~何月まので、どのくらいの期間におけるものなのでしょうか?
京都府内の群れ22群れにおいて、昨年4月から12月にサンプリングした群れです。
福井県の群れは、3群れの内2群れから感染が見つかり、内1群れはギ酸を用いて感染が無くなりました。
今日1時頃時騒ぎをしていると連絡を受けましたので、完治したものと思います。
残る1群れは、床下の自然巣でメントールも蟻酸も適用できず様子を見ています。
❷全飼育群の何パーセント、または何割が、罹患しなかったのでしょうか?
飼育群れ24群れの内感染群れが1群れと言う事になります。
❸「30gのメントールを固型に加工して入れ、一日1gの昇華を目安に入れ続けた結果」であり、その他の薬剤、例えばギ酸等は一切使用されることなく、メントールのみの投与の結果でしょうか?
1群れを除きその様な結果になります。
すごい、朗報です
特にギ酸等の薬剤を使用しないところは、安全面からも、この結果はすごいことだと思います。
メントールの蒸散を助ける巣箱の構造その他の条件、詳細についても、お尋ねしたいところですが、多治見日本蜜蜂倶楽部 さんに、失礼かと思い、別の機会に、したいと思います。
ありがとうございます。
追伸 別件ですが、過日、小山さんからご紹介いただいた件につきましては、プライベートメッセージへ報告させていただきました。
小山さん、yamada kakasiさん、おはようおざいます。
私も、メントールの蒸散を助ける巣箱の構造その他の条件、興味があります。
私の巣箱のスノコは1枚板を3cm幅残し1cm幅の切抜きを7箇所つくってあります回りは1.5cmの高さの板で囲ってあります。
スノコにはトリカルネットをひいて、ミツバチがスノコの上にこれないようにしています、トリカルネットの上にメントールを茶袋に入れて置いてあります。
改善点がありましたら、アドバイスをよろしくお願いします。
yamada kakasiさん,
京都学園大学の坂本先生の所には、京都府内で二ホンミツバチを飼育している数名から、サンプルが集まっています。
集まった群れ数など詳細は分かりませんが、集まった府内のサンプルからは、感染群れは見つかっていないと聞いています。
今年もこの状態が継続できると良いのですが、いかがなるでしょうか?
>メントールの蒸散を助ける巣箱の構造
特にはないのですが、一昨年から昨年にかけては一部に感染群れが見つかっており、少しでもメントールを温かい状態に出来ないかと、飢えによる死滅を覚悟で多い目の採蜜を行いました。
プライベートメッセージ了解いたしました、yamada kakasiさんのハチ会が盛会になる事を祈っています。
多治見日本蜜蜂倶楽部 さん
気温の低い冬季にメントールの蒸散を少しでも増やせないかと、yamada kakasiに書いたように、12月に最低量の越冬蜜(約5㎏以上、重箱一段+蜂球一段)を残し採蜜しました。
>スノコにはトリカルネットをひいて、ミツバチがスノコの上にこれないようにしています。
メントールの件とは直接関係ないと思いますが、スノコの上にミツバチが上がれないと、スノコの上がスムシの天国になりますよ。
>トリカルネットの上にメントールを茶袋に入れて置いてあります。
茶袋に入れた状態でどの程度昇華していましたか?
茶袋の下側を蝋でふさいだり、噛み破るなどはなかったでしょうか?
昨日、私が属するハチ会の総会を行いました。 小山さんの、メントールの固形化投与 京都方式を簡単ですが、総会参加者に紹介させていただきました。
小山さんのおっしゃる通り、「固形化したものの年間投与+蒸散を助ける条件整備」が必要と、感じています。 メントールの年間投与後もアカリンダニに罹患した群れは、いずれも5段以上で、スノコが旧式で穴も6mmくらいの狭いものだったことからも、裏付けられるます。
メントール等を用いることで、全国の感染が早く終息する事を祈ります。
その上で西洋ミツバチのように耐性を持ち、以前のように多くの自然巣が復活すると良いですね。
自然巣の多くが復活すれば、メントールの使用を止められると思っています。