ニホンミツバチの養蜂は知識と経験、指導者がなく、久志富士男氏の著書を読んで始めた。採蜜については、同氏の著書の解説にあるとおり、内寸D25・W25・H15cmの重箱で巣板が4段満杯となれば採蜜する方針で、これまで実施してきた。これまでの実績では、採蜜をしない場合は入居して3年目の春までにほとんどの群が転居する!! その場合は貯蜜を残さないことが多い。当方の場合は、この例が非常に多い。巣板が古くなると転居することは、スムシ侵食と病気を防ぐためのニホンミツバチの本能ではないだろうか。4段満杯とならずに転居する群も多い。この場合 ”逃去” ではなく ”転居” と考えるべきではないだろうか。転居を決めた時点で集蜜を止めるのではないか。そう考えれば、スムシ侵食やオオスズメバチ飛来が無いのに、急に出入りが少なくなる場合の説明がつく。
今後は次のように方針を変えようと思う。入居して2年以内に採蜜により全ての巣板を更新する。分蜂した群は造巣と集蜜の意欲が旺盛である。計画的に採蜜すれば、分蜂群と同じく造巣と集蜜の意欲を高めるのではないだろうか。採蜜する結果、貯蜜が不足する際には給餌する。
別の箱は、昨年4月に入居しすぐに西洋ミツバチの盗蜂を受け逃去したため、箱を封鎖したままにしていた。約一年経って箱を空けて見ると、スムシ侵食を受けない巣板が綺麗に残っていた。西洋ミツバチの盗蜂への根本解決策も課題である。梅雨期を経てもカビが生えていないため、蜜の防カビ力の証明となる。
余談 出っ歯のことを山桜と言う。そのこころは ? ”花より葉が先に出る。”