半山林の住宅地で「蚊が多いなあ」とぼやいていた。ところが今回、初めて山の果樹園で草刈りをしたら、住宅地どころではない物凄い数の蚊が来襲した。
雨間の野生あふれる山林は桁が違う。初めは草刈り用の作業着を着る予定だったのだが、トラックから降りた途端に首顔にたかろうとする蚊の量に圧倒され、速攻で養蜂防護服を装着した。白い服にワンワンとたかる蚊が全部見えると物凄いことになっていた。刺されれば大きく腫れるはずのブヨも混ざっている。たしかに、蚊が休んでいたはずのススキやセンダングサをバッタバッタと刈り払っているのだから、周囲の蚊来訪率はほぼ100%と考えられる。ほぼ私の体が歩く蚊柱と化していた。
しかし、さすがミツバチ用の防護服である。一ヶ所も刺されずに作業を終了し、綿布も外さないまま軽トラックで一目散に現場を離脱した。
「勝った」と思った。