ログインまたはユーザー登録してからコメントしてください

ログインまたはユーザー登録してからいいね!してください

> 広告を非表示にする方法はこちら
パスワードを忘れた場合のバックアップとしてラインの友達追加をおすすめします こちら

ニホンミツバチ
アカリンダニ治療の途中経過

彌助 活動場所:愛知県
愛知県の西部 伊勢湾を望む知多半島の片隅で、ニホンミツバチのお世話をしながら緩やかな生活を楽しんでいます。 此方のサイトにて日々勉強させて頂いている…もっと読む
投稿日:2023 9/10 , 閲覧 399

先週の木曜日、9月7日にアカリンダニ症罹患が判明した庭先飼育群ですが、治療開始しから3日が経過しました。徘徊蜂捕獲トラップ内に蜂娘の亡骸が入ってましたので、早速鏡検して経過を診てみました。

罹患当日は、感染の有無を知るための鏡検でしたので、頭部を外し、胸部の気管を露にしての観察で判断出来ましたが、今回は、アカリンダニが寄生する宿主の気管内で生存しているかどうか?の有無について確認してみましたので、解剖し、気管を取り出して検査しました。

鏡検により得られた情報は次の画像になります。

炭化し黒ずんだ気管内に、アカリンダニの成虫と思われる影が透けて見えます。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/174/17416716016009259322.jpeg"]

カバーガラスを強く押して気管を潰すと、気管の中からアカリンダニの成虫4匹や、タマゴと思われる物体が出て来て観察出来ます。(幼虫も含まれると思いますが私には判断不能でした)

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/019/1955120051699635884.jpeg"]

こちらもアカリンダニの成虫と、タマゴの思われるものが観察出来ました。アカリンダニの成虫が生存していれば、食塩水中でも動くはずですが、全く動く気配がない事から、今回鏡検した検体に宿るアカリンダニの生存は無いと推定出来ます。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/114/11409269943861806493.jpeg"]

無数のタマゴが観察出来ますので、宿主が生存していれば、今後、更に多くのダニ幼虫が誕生し、寄生を繰り返すのは確実だと思われます。メントールガスは、タマゴの状態のダニには効果が期待出来無いと思いますので、ある一定の間隔で治療を繰り返し行う必要が有ると感じてます。

アカリンダニの生育期間は、メスで2週間(タマゴで3日間)との事ですので、治療の頻度は、理論上5日毎に4回程行えば駆除が成立しそうに思いますので、今後はこの頻度で治療を行ってみる事にします。

次の写真は罹患判定日に撮った写真で、アカリンダニ罹患の有無を推定する基となるKウイングの蜂娘の写真です。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/051/5136128117615151691.jpeg"]

今回、この飼育群で3回目のアカリンダニ症に罹患しましたが、過去この様に典型的なKウイングを示す蜂娘を眼にすることは保々有りませんでした。Kウイングに気を取られ過ぎますと、見落としの心配が有りますので注意が必要と感じてます。(ご自身で行えますので、簡単な自己検査をお勧めしたいですね)

アカリンダニの治療方法は、過去も現在もメントールだけで対応していますが、毎回季節に応じ投与方法を変えながら投与しています。過去2回同様に、今回も無事に復活してくれるように全力投球で対応します。

尚、前回日誌にも記載しましたが、この治療方法は、自己の責任で行っており、決して他人にお勧めするものでは有りませんので、ご留意願いたいと思います。

コメント4件

cmdiver 活動場所:岡山県
投稿日:2023 9/10

彌助さん こんばんは。

貴重な観察データーありがとうございます。

>アカリンダニの成虫が生存していれば、食塩水中でも動くはずです・・

もう少し掻い摘んで教えていただけませんか。

>Kウイングを示す蜂娘を・・・・

私の場合はKウイングを示した蜂娘を解剖しましたがアカリンダニを見たのは半々でした。 見落としが有ったかもしれませんが。

貴重な検査報告参考になりました。

アカリンダニの検査は私も続けていくつもりです。

彌助 活動場所:愛知県
投稿日:2023 9/10

cmdiverさん こんばんは。

いつもお世話になります!

解りづらく申し訳ありません。スライドガラス上で、部位から気管を選別する際に、整理食塩水を用いると良いらしいのですが、自分は同等濃度(0.9%)の食塩水を使用していまして、過去の鏡検では、その塩水中で生きて足を動かすダニ成虫の姿を観てましたのでこんな表現になってしまいました。

Kウイングを示すの蜂娘は、徘徊蜂の中でも極一部の様にに感じてます。数少ないKウイングの蜂娘も半数は健全との貴重な実績感謝します。蜂も見掛けで判断しては駄目ですね!

コメント頂き大変ありがとうございました!

みるく 活動場所:愛知県
投稿日:2023 9/10

彌助さん

こんばんは

貴重なデータをありがとうございます。アカリンダニは一年中注意ですね。

冬は巣箱の汚れからアカリンダニを疑って、メントールガスを実施しました。その後、改善が見られたので、やって良かったと自己満足して春の分峰に至りました。

これからも観察を続けていきたいと思いました。

ありがとうございました^ ^

彌助 活動場所:愛知県
投稿日:2023 9/11

みるくさん こんばんは。

仰せの通りで、アカリンダニは年間を通して活動していますので、対策と観察は欠かせないと思いますね。

活動の低い冬季はメントールの昇華が乏しく、外部感染より内部感染に注意が必要になります。12月前のダニ駆除と、冬季の昇華促進がポイントに成りそうですね。

コメント頂き大変ありがとうございました!

投稿中