アカリンダニ罹患が明るみになってから、今日で5日目を迎えましたので予定通り2度目の治療を行いました。
治療の方法は、9/7と同様の方法です。
午後から雨が降ってきましたので、好都合と考えて雨中で行ってみましたが、意外と多く帰還する蜂娘達が居て一寸ビックリでした。
全ての蜂娘達が巣箱に帰還する日没後に行うのが良いとは承知していますが、およそ2週間で外勤蜂は寿命を迎えると思われますので、寿命を迎えた後も継続して、治療及び感染予防を行う事で健全化は可能と判断しました。
雨中にも拘らず時騒ぎが有りましたので周辺を探した所、2頭の徘徊蜂を発見しました。
先日は徘徊蜂捕獲トラップの中で昇天していた、蜂娘の亡骸に検体を務めて頂きましたが、今日は元気な?徘徊蜂に代表を務めてもらい、自己検査にてアカリンダニ生存の有無を確認しました。
気門近くの気管ですが、ダニが詰まって閉塞している様です。こんな状態で生きているのが不思議なくらいですね。
半透明の楕円形で目のような黒っぽい点があるのは幼虫で、黄色く色が付き、足が確認できるのは成虫だと考えます。
感染が進行すると気管の色が黒くなりますが、この気管は綺麗で透明度が高いことから判断すると、感染からの日数が浅い、感染初期の蜂娘だと思われます。
この気管内にも凄い数のアカリンダニの幼虫や成虫が確認できます。
カバーガラスを押さえると気管の中からダニが出てきます。幼虫にも2態確認できますが、体形からメスとオスに区分できます。半透明な体色から幼虫又は、羽化したばかりの成虫だと思います。
生存していれば、足を動かしたりで動く個体が観察できるのですが、じっくり観察しても動く気配が有りませんでしたので、カバーガラスの上から刺激してみました。
刺激しても動くアカリンダニの個体は幼虫、成虫共に確認で来ませんでしたので治療の効果を感じています。しかし油断は禁物で、1頭でも罹患した個体が残っていれば、とても危険だと思っています。
治療と自己検査を繰り返し行い、ウインタービー誕生前迄にクリーンな群への回復を目指したいと思っています。