ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
投稿日:2/24 13:30, 閲覧 292
昨日の朝 各群の底板上をチェックしたところ、6群中2群で、底板上と巣門前にたくさんの麻痺蜂が確認できました。 三女群で 150匹ほど、自主入居群で 80匹ほどでした。 ちなみに他の4群では、15~30匹を確認しました。
ちびっ娘を観ると、赤舌出しはなかったので 『寒冷麻痺』 と判断しました。 普通ならその日のうちに蘇生措置を行いますが、昨日は終日冷たい雨というコンディションだったので、1日見送ることにしました。 … ちびっ娘達を温めるのに 人工的な熱源を当てるべきではなく、日光を使うことに決めているからです。 また、低気温が続く見込みなので、麻痺蜂がもっと増える と考えました。
以下の写真は、2群の底板上と蜂球の様子です。
三女群では 100匹ほど増えて 約250匹に。 蜂塊下面は少し上昇して、背板下端が見えるようになりましたが、全く問題ないようです。
自主入居群では、70匹ほど増えて 約150匹に。 蜂塊下面は少し降下していて、問題なし。
今日は朝から陽が射してきたので、麻痺蜂をトレーに取り上げて日光浴させたところ、午前中で9割強の蜂さんがトレーを出ていました。 私の感触では、その内7割程が飛んで巣箱に戻ったと思われ、残りの3割は飛べずに地面に自主落下して、死に場所に向かって巣箱から離れる「最後のお勤め=逃避行」をしていました。 『本当に ご苦労様でした!』
尚、お昼に 麻痺蜂全体の1割弱がトレーに残っていましたが、その半数は蘇生してもがいている状態でしたので、飛べるまでに回復してくれることを願っています。
それと、忘れずにその他の4群の麻痺蜂達も日光浴させました。
下は 正午頃の三女群のトレーの写真です。 収容時はトレーの底面にぎっしり麻痺蜂が並んでいました。
この後どうするかといいますと、2時間ほどしたらトレーを下ろして巣箱に立てかけ、縁から地面に這い出せるようにしてあげます。 その時点でトレーの外に出られずもがいているちびっ娘は、群に戻ることは難しく、逃避行ができるように地面に誘導してあげます。
全群の麻痺蜂収容の際に 底板に積もった巣クズを清掃しましたが、4群の底板上に液体溜まりがあって ?? ⇒ サラッとしているので、結露水と判断。 巣箱上部の気密性が高いのと 蜜蜂達がハチミツ製造に励んでいる証なので、小さくガッツポーズ!
sawananaさん、コメントありがとうございます。
動かなくなったほとんどの蜂さんは、息絶えている訳ではなく、麻痺(凍死寸前)状態です。 動かなくなることで 余計な体力を使わないようにして、その後条件が改善すれば(気温が上がれば)蘇生できるようにしています。飼い主が 「凍死しちゃった⤵(T_T)」と 取り上げて葬ることで、死に至ります。 尚、短時間で蘇生する個体の多くは やがて飛べるようになって、巣に戻ります。 一方 蘇生に時間がかかる個体の多くは、飛べずに這い出して「逃避行」に向かいます。 … 彼女たちの多くは 元々「逃避行」に出ようとしたものの、死期が迫っていて 体力が衰えているため麻痺したと考えます。
まあ、sawananaさんがお住いのバリでは、キンタマーニでも15℃以下にはなりませんから、寒冷麻痺の心配は皆無ですね!
ところで、『砂糖水の中で息絶えてしまう子が数匹』と書かれていますが、まだ絶命前の 麻痺状態の子がいる可能性があります。 私は個人的にこれを『酸欠麻痺』と呼んでいます。液体にハマってしまって 口や気門が塞がれると、酸欠となって麻痺します。 暖かい時に水や砂糖水に包まれ、閉塞が完全でないと もがけるので、それによって体力を消耗して 蘇生できない場合があります。酸欠麻痺の場合の蘇生率は、寒冷麻痺のそれよりどうしても低くなります。酸欠麻痺からの蘇生率が割と高いのが、春とか秋の採蜜時にハチミツにまみれてしまったちびっ娘です。理由は 高粘度によってもがきたくてももがけず、体力が尽きる前に麻痺するからだと考えられます。
ちなみに 私の経験では、酸欠麻痺で動けなくなった「雄蜂」は これまで蘇生していません。(力が強くてもがくからかどうかは わかりません。)
砂糖水やハチミツにまみれたちびっ娘の救済(蘇生)方法は、日本の春~秋や貴地(年間)では 常温の水〔冬場は20℃くらいの水〕に浸けて溶かし、ペーパータオルなどの上に取り上げて水分を吸い取ったら、乾いた場所で乾燥させてあげます。 水に溺れた娘達は、水を吸い取って 乾燥させてあげるだけです。
2/26 08:56
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
寒冷麻痺とは・・・人間で言うと凍死寸前ということですか。太陽の光の暖かさで蘇生するとは、感動です。
隣家の解体工事の振動で女王蜂と多くの働き蜂が逃去した後に、一緒に飛んでいけなかった蜂娘と直後に生まれた子達であろう蜂に砂糖水を与えていますが、巣の中の砂糖水の中で息絶えてしまう子が数匹いました。最後のお勤めができないほど弱っていたのかと思うと悲しいです。先輩がいないと、蜜がどこにあるかもわからないのでしょうか。
2/25 16:41
丁寧にご説明いただき、ありがとうございます。私・・・土に帰る方が良いと思い、葬ってしまいました。何匹かは生き埋めにしたかも(涙)次回は蘇生を試みます。
2/26 11:09
2022年8月から巣箱に入った東洋ミツバチを観察するようになりました。不思議に思うことが次から次へと生まれ、この1年で38QAや週末養蜂チャンネルを通して東洋ミ...
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