スズメバチ対策における今回行った実験は神妙で慎重を要する内容で、記述をためらいましたが備忘録として残しておきます。まだ実験は始まったばかりですが。
2024-09-14
■プロローグ
スズメバチ巣ごとキラーという製品があります。
この製品は誘因殺虫剤であり、ツボの中の誘因餌にスズメバチが入り、食べることにより
薬剤〈フィプロニル〉によって成虫はやがて死ぬ。また同時にマットに添付された薬剤〈エトキサゾール〉により巣に帰った後でそれに触れた幼虫も死んでいくというものだそう。
製品の記述の
「エサ場から戻ったスズメバチは巣にいる仲間にもエサ(フィプロニル)を分け与えます。また幼虫の世話をする際に、体に付いた薬剤〈エトキサゾール〉が幼虫にも付着します。」
については、外勤蜂は幼虫の世話をしないのではないか?という疑問もある。
また、春と秋の季節の違いにどちらに効果があるのか、不明。
購入しようと思っていくつかのホームセンターを見ても売られていない。
そしてこの製品のレビューを見るとあまり高くない。確かに遠方の巣が壊滅したところで効果ははっきりせず、「最近はスズメバチ来なくなったなあ」程度だと思う。
■私のやりたいこと
スズメバチが2024-09からどんどん襲来してくる。【中年の門番】という製品をまねて作った小さいカバーをつけていたが、大量虐殺が2つの巣箱において行われ無力だと判断し、例年通りのスズメバチ捕獲器とネズミマットを設置した。
しかし、スズメバチを捕殺しても何千匹?襲来するのでどうしようもない。巣ごと退治できるなら一番良い。
ただし、スズメバチが生態系で担っているバランスはあまり崩したくないという気持ちもある。
取り合えず去年のようにひたすらスズメバチが襲来するのは嫌なのでやはり巣ごと何とかしたい。
■取り組み
体に付いた薬剤〈10%エトキサゾール〉を巣に持って帰り、幼虫が死んで巣が壊滅するならやってみたい。〈10%エトキサゾール〉は殺ダニ剤として売られており【バロックフロアブル】という農薬であるようだ。早速購入してスズメバチ捕獲機につかまったスズメバチに筆で塗りつけて解放してやる。
■1週間後の結果
こんな短期間で結果は出ないと思うけど、今のところどんどん襲来が増えるということはない。むしろ1日1匹しか来ない程度になった。こんなに即効性があるものなのか?それともたまたま気象状況によるものなのか?今後の観察が必要だと思う。
1週間後の今日、突然ではあるがミツバチの徘徊が5-6匹みられる。捕まえて観察するとダニはついていてない。やや小ぶりな気がする。また、頭が黒いものもいる(奇形?)
少し心配していたが、スズメバチ捕獲器に農薬が付いたままであり、そこを通るミツバチもいる。そのせいだったら怖いことである。シャワーで捕獲機を洗う。
対照実験とまではいかないが、徘徊のないほうの巣箱(我が家には巣箱は2つしかない)は、スズメバチ捕獲器の下部をネットで覆っている。下部に隙間が2cmx20cmあるためスズメバチは入れるが、気が付かないのかこちらの捕獲器にはスズメバチは入らない。よってこちらには農薬はついていない。こちらの巣箱には徘徊はない。
夕方見ると、コガタスズメバチがいた。徘徊していたミツバチはスズメバチ系に傷つけられた個体なのかもしれない。コガタスズメバチは捕獲器に入ったことがなく、すり抜けるようだ。