いつも朝散歩のときミツバチたちを探しています。今朝、クローバーの花に蜂がたくさんいました。
よく見るとセイヨウミツバチです。都市部で住宅街ですので4・5キロ以内に養蜂業の方もおられないと思います。
野生化したセイヨウミツバチがどこかにいるのでしょうか?
活動場所 :山形県
活動場所 :岐阜県
セイヨウミツバチはオオスズメバチに対抗策がないので野生化しないというのがよく知られています。
もともとヨーロッパにはオオスズメバチのような強力なスズメバチがいなかったため、日本に連れてこられたセイヨウミツバチはオオスズメバチにやられてしまいます。
オオスズメバチがミツバチの群れを攻撃するのは夏から秋にかけてですが、それまでなら生存していることはあると思います。これは期間限定のようなものなので、野生化とは言えませんが、野生のセイヨウミツバチはわずかにいるということです。
セイヨウミツバチは養蜂場や、趣味の養蜂家さんが飼育しており、自然にミツバチの判断で分蜂しないように管理されています。しかし管理を怠ると分蜂してしまうことがあります。
ニホンミツバチの巣箱にセイヨウミツバチが入居することもたまにあり、それほど珍しいことではありません。このようなセイヨウミツバチは、オオスズメバチが襲って来る夏から秋までは生存できるでしょう。
また、離島などでオオスズメバチがいない環境があれば、野生化できると思います。また、都市部では野生化する可能性はありそうですが詳しいことはわかりません。
オオスズメバチは飛行距離が長いこともあり、都市部でもやって来るようです。知り合いの横浜市の比較的中心部のニホンミツバチの群れにも、オオスズメバチが飛んできていました。
ちなみに、セイヨウミツバチはオオスズメバチがやって来ると、1対1で次々と戦いを挑み、短時間で死骸の山を気づいてしまいます。このため、人間が管理している巣箱でも、オオスズメバチは問題になります。
ニホンミツバチはオオスズメバチが襲って来ると、巣の中に籠城します。オオスズメバチはどこからか侵入できるところを探し、入れそうな場所があれば強力な顎で隙間を広げてまで入ってきます。ニホンミツバチは、オオスズメバチを蜂球で殺すことができますが、むやみにはオオスズメバチには戦いを挑まず、まず籠城して、それでも侵入してきたら蜂球で立ち向かうようです。
管理人さんご丁寧に、詳しく長文の回答頂きありがとうございました。
今後の参考にします。
コメントありがとうございます。この質問は3年前のものですが、今でもたくさん読まれているようなので回答を追加させていただきました。
管理人様
そうですか、よく読まれていますか。
それだけ西洋ミツバチが身近になったのでしょうか。趣味の養蜂で飼っている人が増えているのかもしれません。
離島、小笠原方面では野生群の西洋ミツバチがいると何かでしりました。
日本ミツバチにとって蜜源・農薬・環境破壊などで受難の時が続いています。
この上、ツアマカスズメバチの侵入や西洋ミツバチの野生化心配ですね。その点スズメバチたちが進出を防いでくれている。
スズメバチをむやみに殺すことなく生態系が守れたらいいですね。
ありがとうございました。
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