元のタイトル: 分封のとき日本蜜蜂を捕獲するための「自動分封器」があるとある本に紹介されていました。経験のある方教えてください。
投稿日:2016/6/26 19:20, 閲覧 1596
私は今年初めて日本ミツバチの飼育を始めました。場所が町中の住宅街にある自宅です。もう20日ほどになりますが、毎日の活動では近所迷惑などの問題は起きていません。
分封が問題だと思いますが、ある本に「自動分封器」というものが紹介されていました。箱の一方にハチマイッターのようなものがあり、働き蜂は出入りできますが女王蜂とオスバチが箱の中に閉じ込められるというものです。菓子箱を利用して似たようなものを作り、巣門の前に取り付けていました。働き蜂は出入りしています。
自動分封器が使えるのであれば試してみたいと考えています。分封はどうやって予知すればいいのですか?
自動分封器を使用するときの注意店など経験のある方、教えてください。町中ですので分封の騒ぎはできるだけ抑えたいと思います。よろしくご教示ください。
日本みつばちでは使用したことはありませんが、「自動分蜂器」西洋ミツバチでの使用例について書き込みます。
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これは大手養蜂具販売取扱の養蜂場で販売されている別名「雄蜂駆殺器」と言います。不要な雄蜂を駆除するのにも用います。分蜂が発出するころを見計らって巣門にこれを装着します。いざ分蜂群が出巣すると体格の大きな女王蜂がこの器具の罠部に捕らわれる仕組みになっていますので、元巣箱を別に移して新しい巣箱(巣脾枠か巣礎枠を必要枚数入れておく)を準備し、その巣門に捕らわれた女王と一緒に自動分蜂器を移動させ、罠部の隔王板を抜き取り女王が巣内方向にのみ移動できるようにします。飛び回っている分蜂群は集団しても女王がこれに加わらないために分散して仕方なく元巣に戻ってきます。
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これで分蜂群の捕獲が完了したことになります。いったんは外で飛び回りますので街中で騒がせずに捕らえる方法ではなく、普段通りの分蜂状態を経ての捕獲なので、ご希望通とはいかないです。
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西洋ミツバチ用に隔王板間隔が設定されているので、日本みつばち女王は隔王装置を抜けてしまうかもしれません。西洋ミツバチでも変成王台から産まれたものの中で小型のものはすり抜けます。(通常はこのような女王蜂は淘汰してしまいますが・・・)
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分蜂の前ぶれは王台の造成ですが、西洋ミツバチでは蜂の働きが少なくなり巣内にだらりと塊ってしまったり(=分蜂熱といいます。)で判断しています。日本みつばちでは雄蜂蓋が多く底板に落下するなどですが、なかなかわかり辛いものがありますね。
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分蜂群を飛び出させることなく群れを増やすのは、巣枠式で飼育し、王台付の巣脾枠を分ける人口分蜂によるしかないかもですね。
2016/6/26 22:43
京都洛西
京都府
2012年早春に自宅の梅に来ているミツバチを見ているうちに都市養蜂に憧れて2013年春から捕獲を試みてきました。ところが近所の神社の自然巣も飼育している人の箱か...
ご丁寧な説明ありがとうございました。よくわかりました。
分封時どの程度の騒ぎになるものか経験がありませんので、ご近所や近くの通行人が騒がないかと気になります。すぐ横の近所さんにはお知らせしていますが、さらに範囲を広げて知ってもらうように徐々に進めてゆきます。そのうち噂で伝わるようになるとは思いますが・・・・。
分封時の騒ぎを少なくする方法を知りたいです。
2016/6/28 05:37
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
手元で飼育されている日本みつばちは、午後のある時刻になると出入りが活発になりませんか!?
定位飛行を呼ばれている行動(近頃でな別の見解もあります。)ですが、あの賑やかさの数倍以上の出巣が一気に起こります。時間的には7分くらいでしょうか。いったん近くの適当な場所に塊となって集団し、それから新営巣候補地に向けて一斉に飛び立ちます。飛び立つ際にも出巣時と同じように賑やかです。
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野生巣でもそうですが、巣の位置を前もって教えていただいていてもなかなか見つけるのには苦労します。ほとんど気づけないくらいです。ですが、いったん発見するとなぜこんな賑やかなのに気づけなかったんだろうと不思議になる位です。
分蜂行動中賑やかな時間そのものは、1日24時間の内のわずか20分程度なのですが、日本みつばちの繁殖行動・・・最も繁栄している時の年1回の祭りみたいなものですから、この騒ぎを少なくはできないと考えます。
ご自分の飼育場所に合った飼育方法が工夫できると楽しいですね!、
2016/6/28 07:04
京都洛西
京都府
2012年早春に自宅の梅に来ているミツバチを見ているうちに都市養蜂に憧れて2013年春から捕獲を試みてきました。ところが近所の神社の自然巣も飼育している人の箱か...
分封の時のことがなんとなくイメージでき気持ちが落ち着いてきました。分封誘導板やキンリョウヘンなどを用意してできるだけ早くおさめるように工夫してみます。分封が起きることがあるということを近所の人に徐々に理解してもらうようにします。分封について教えていただきありがとうございました。
2016/6/28 11:02
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
京都洛西さん、
windy172002 さんが日本みつばち専用の「分蜂捕獲器」について画像付きで質問投稿されていました。
2016/6/28 22:43
京都洛西
京都府
2012年早春に自宅の梅に来ているミツバチを見ているうちに都市養蜂に憧れて2013年春から捕獲を試みてきました。ところが近所の神社の自然巣も飼育している人の箱か...
余談ですがご報告いたします。
四国の親戚のところで4月初めに捕獲したハチさんを京都へ運んできたのが、6月8日の夜半、しばらく様子を見ていましたが、蜂仲間から逃去の心配もあると指摘されましたので、菓子箱を利用して自動分封器のようなものを作り、ハチマイッターの代わりに取り付けていました。Q&Aでハチマイッターはもう必要ないとの返事をいただきましたので、6月23日にこれを外しました。自動分封器についての質問をしていたすぐ後、6月29日10時過ぎ分封がありました。私は外出中でしたが、妻が庭の騒ぎに気が付き、連絡をしてきました。近くの蜂仲間にヘルプを頼み、庭の桜の木に集合した蜂球を無事捕獲してもらいました。ところが翌日(30日)朝7時過ぎから又庭に騒ぎがあり、今度は昨日の蜂の逃去が始まりました。雨の直後で昨日の桜の木は濡れていて、蜂は高く舞い上がっていました。こんども20分余でどこかに消えてゆきました。分封の時も逃去のときも20分余でした。庭には蜂が乱舞しましたし、横の道路にも蜂は少し来ていました。道路の通行人は3~4名あったように思いますが、誰も気が付きませんでした。急いでいる人やイヤーホンを耳にしている人、携帯を見ながら歩いている人などでした。運が良かったとも言えますが、そんなに心配することもないと感じました。
逃去の蜂ですが、探してみると、お隣の公園の高い樫の木に蜂球を作っていました。又昨日の蜂仲間に応援に来てもらい、4mの竿を2本継ぎ足し、その上に網をつけて2人でそろそろと竿を伸ばして、無事網の中に70%がた入れました。箱に移しいれたところ、外にこぼれたハチさんが巣門からどんどん中に入ってゆきましたので女王さんが捕れたと思いました。今度はハチマイッター(自作の自動分封器)を取り付けて様子を見ています。無事居ついてくれるとありがたいと祈る気持ちです。
又何かありましたらご教示よろしくお願いいたします。 京都洛西
2016/7/3 09:05
京都洛西
京都府
2012年早春に自宅の梅に来ているミツバチを見ているうちに都市養蜂に憧れて2013年春から捕獲を試みてきました。ところが近所の神社の自然巣も飼育している人の箱か...
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...