投稿日:2021/7/17 23:29
梅雨が明け最初の週末、暑さに耐えられているかが心配で内検に出かけた。先週、底板に隙間を作り、天蓋に1辺7㎝程の三角形の孔を明け、上から金網を付け熱が籠らないようにした。
今日見てみると、まだ巣門の前で旋風しているハチがいたので、底板に穴をあけて金網を貼る作業をした。こちらも1辺7㎝ほどの四角形の孔を明け、丸い金網(百均の灰汁トリのメッシュを分解して活用)で覆った。これから更に暑さがきつくなるので、様子を見ながら開口部を拡げていこうと思う。
そんな作業をしている時、巣門近くにキイロスズメハチをちらっと見つけ、一瞬目をそらしてまた巣門の方を見たら、一瞬で蜂球が出来て黄色い姿は見えなくなった。本当にあっという間の出来事だった。まさか、目の前で話に聞く熱殺技を見れるとは思っていなかったので、横にいた友人にも興奮して話してしまった。こんな状況に出くわしたら、最後まで観察しようと決めてじっと見ていた。最後に、キイロスズメバチを地面に投げ捨てるまで約1時間の死闘であった。でも、いつ頃キイロスズメハチが絶命したのかは分からない。
5㎝ぐらいの蜂球が巣門前にできて、押し競まんじゅうの様に塊は少しずつ小さくなりながら移動している。最初の内は、加勢する蜂が増え重なるように球が大きくなる。個別のミツバチはどのように移動しているのかちゃんと確認することはできなかったが、次から次へ選手交代するのかなと思ったが、そのような感じではなかった。一番内側のミツバチはどうなっているのだろうという疑問も湧いた。
だんだんとミツバチが減って、キイロスズメバチの一部が見え始めたのは45分ほど経ってからである。この間、おなじ蜂がずっと最前線にいたとも思えないが、良く分からない。最後まで誰が面倒みるのかどのように決めているのかなというのも興味深いが、良く分からない。
屍になったキイロをどうするのかも興味があった。数匹が、巣門の前のステージ上を死骸を移動させながら縁まで移動していく。縁から落ちても、巣箱を支えている木材の上にまだ残っている。そこから更に木材の上を引きずりながら、最終的に地面に落とすところまで確認できた。そこまで約1時間であった。落下させたときに1頭のミツバチが一緒に落下したのを見た。
もう1つの興味は、熱殺の間にミツバチの犠牲者はどれぐらい出るのかという点である。これに関しては、犠牲者無しのように見えた。蜂球が移動していく途中で、ミツバチの死骸は1頭もいなかったからである。では、最後に一緒に落下したミツバチはどうしたのであろうか。草むらから2頭が絡み合っているようである。ミツバチの方はまだ生きているが、どうも自力で離れることができないようである。なぜ絡み合っているのか良く分からないが、脚がお互いに引っかているのであろうか。かわいそうなので、手で引っ張って離したのであるが、このミツバチは自立できない。どこかを故障しているような感じであるが、原因はよくわからない。そうこうしていると、自ら巣門から離れるかのように地面に落下した。犠牲者といえばこの1頭のみで、自ら接近戦に臨み、噛まれて負傷したのかもしれない。一番槍を入れたヒーロなのかもしれない。2頭の死骸を並べて、戦いの記録として写真を撮った。
これから、スズメハチ対策をしようとしていたところ、まさかの熱殺技を最初から最後までじっくり観察させてもらった。まだ自力で戦うことができる群であることに少し安心した。スズメハチ対策として、寄せ付けないようなパワーを持った群でいられるように、暑さ対策、スムシ対策など気をかけていきたいと思う。
スズメハチ対策として、巣門周りを金属で補強した。金属プレートにはちょうど良い幅の穴が開いているので、ここも巣門として使えるように巣門枠に穴を開け出入り口を少し増やした。換気面でも暑さが少しは和らぐかなと思っている。なんとか元気に暑さを乗り切ってほしい。
以上
日齢の経った古い働き蜂から参加すると聞きました。消耗により寿命が縮まるのだそうです(TT)
2021/7/18 03:24
ハッチ@宮崎さん ありがとうございます。そうなんですね。良くできた仕組みです。闘っている蜂の数は群全体からするとわずかな頭数です。最後にキイロスズメバチの死骸を引きずって地面に落としたのは1頭でやってました。どうやって担当が決まるのか興味深く面白いです。
2021/7/22 10:36
巣虫被害で越冬群は逃去か全滅か
amish
千葉県
2021年、千葉市北部辺りで日本ミツバチを捕獲し、すべては初めての経験・勉強中です。ミツバチを育てることは、里山地域の環境復活保全につながるという考えに共感して...
amish
千葉県
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ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...