投稿日:2021/9/26 21:01
以前、日誌に紹介したサーモクロンというセンサーで、2021/8/28~2021/9/19まで1時間ごとに温度計測をしてみました。そのグラフを示します。PCの画面をカメラで撮影したものをアップしたので、画面が見にくいかもしれません。ゴメンナサイ。
設置した巣箱は2つ(1,2とします。)で、それぞれ、底板(内部)と巣箱の背面(外部)の2か所で計測しました。巣箱1は、桜の木の横で前後左右は開けています。巣箱2は、林の入り口で背面側面は草木で覆われた環境です。よって、日照時間は巣箱1が長く、巣箱2は短いです。2か所はそれほど離れていないので、同じ地域の気温推移と考えて良いと思いますので、外気温の違いは、設置環境の違いと考えられます。青と赤の破線が外気温ですが、巣箱1の方が最高気温が高く、1日の変動も大きい感じがします。
巣箱の構造ですが、重箱式で、4段と6段の違いがあります。底板には、直径70㎜程の円形開口部と長さ100㎜×幅8㎜の長方形開口部(ここは出入り口にもなっています。)があります。巣門は、正面に長さ(100+60)㎜×幅8㎜の開口部があります。そして暑さ対策として換気孔を天蓋部に開けています。大きさは、20mm径の孔3か所程度です。
そのような環境下での底板部の温度の推移は実線で示しています。外気温と内部温度の関係は、最高気温時と最低気温時で、その高低関係が変わるようです。この時期、最も気になっていたのは、巣箱内の温度が高くなっていないかという点です。その意味では、計測期間前半は35度程度でしたが、その後は比較的気温が低くなったので少し計測開始のタイミングが遅かったかもしれません。初期の3日間を見ると、底板部の温度が気温を上回るような状況にはなかったことが分かります。その後の低気温部では、底板部の温度の方が高い日もあることが分かります。この傾向の違いの理由は分からないですが、もし、ミツバチの旋風活動によって内部が35度を超えないようにした結果であるとしたら非常に興味深いです。
最低気温の推移を見ると、底板部の温度(実線)のほうが高くなっているが、その程度は巣箱1,2で異なる様子も分かる。2つの巣箱の構造はほぼ同じであるため、この違いが、ミツバチの行動によるものとすると益々興味深い。果たして、群によって、温度コントロールの仕方が異なるとなるということは考えられるだろうか。
本来は、換気口を開ける前後の変化が分かると面白かったのですが、開けた後の計測なので比較ができません。また、今回は、底板で計測しましたが巣脾の中間部や上部の温度も計ると面白いかなとも思いました。
現状、この2群は元気に猛暑を乗り切ってくれたので、結果OKではありますが、暑さがストレスになって耐力をすり減らしたかもしれません。いろいろとミツバチの気持ちになって考えると益々お世話が楽しくなります。
amish
千葉県
2021年、千葉市北部辺りで日本ミツバチを捕獲し、すべては初めての経験・勉強中です。ミツバチを育てることは、里山地域の環境復活保全につながるという考えに共感して...
おっとりさん,コメントありがとうございます。おっしゃるように、底の部分には開口部があるので外気温とあまり変わらないということかもしれません。巣箱内の設置場所としては、簀の子の上のほうが良かったかもしれません。更に言えば、中間部にも置きたいところですが、最初から仕込んでおかないと不可能です。
排気口や換気口をどうするか、このサイトをみてもいろいろな考え方があるようです。おっとりさんは、糖度アップのため排気口を作らずというお考えなのですね。参考にさせていただきたいと思います。排気口を作ると蜜の香りが拡がりスズメバチを呼んでしまうので付けないという考え方もあるようです。時期的に偶然かもしれませんが、巣箱2は、開口部を付けたらキイロスズメバチを見かけるようになり、そのような可能性もあるのかと思いました。
この夏、35度以上の時期もあったと思いますが、残念ながらその後に設置したので様子が分かりません。35度以上の時にどのような温度環境であったかなどの情報がございましたら参考にさせてください。おっとりさんの日誌を検索すると温度計測についてもアップされていますか。その当り、読ませていただきたいと思います。
おっとりさんも、千葉でやられているのですね。まだ、2年目(入居したのは今年が初めて)で、すべてが初めての経験ですので、いろいろ参考にさせて頂きたいと思います。
よろしくお願いいたします。
2021/9/27 09:57
amish
千葉県
2021年、千葉市北部辺りで日本ミツバチを捕獲し、すべては初めての経験・勉強中です。ミツバチを育てることは、里山地域の環境復活保全につながるという考えに共感して...
おっとりさん,貴重なデータありがとうございます。
送っていただいた場所の気温は35度を超えるような状況になってない環境なのですね。木陰ということでしょうか。それでも、巣内は橙の3段目育児部は、ほぼ35度前後で安定しています。つまり、育児部は35度前後が適温ということでしょうか。赤の4段目が下側だと思いますが、これを見ても巣板が伸びて4段目に入ってきて35度ぐらいに安定してきたということでしょうか。
外気温が35度を超えるような状況で、育児部の温度が上がりすぎないかという点でしょうか。その場合、そのような状況下の計測データがあれば教えていただけると嬉しいです。
2021/9/30 10:11
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
amishさん、おはようございます。
温度測定の日誌を見ると、目を皿のようにして見させていただいてます(笑い)。
夏の暑さを乗り越えましたね。おめでとうございます。
私のつたない経験から感想を述べさせてください。
①巣箱の底は巣門が近いので、押しなべて外気の温度からそんなに離れない近い温度になると思います。
②当然ですが、巣箱の上の方の育児部の温度は35℃前後と思います。
③育児部の上の貯蜜部分は育児部の35℃位の温度が伝導と対流で↑に行き、貯蜜部の蜜が蓄熱剤になり温度は30℃から33℃位じゃないかと想像しています。
④排気口が取り付けておられるので、当然巣箱内の熱い温度は、外気が熱い温度より低い内は、排気口から外へ排気されます。
私は、蜜の糖度アップの為に高温が必要と考える派なので、排気口は無しにしています。
排気口がないと、巣箱内の湿度が高くなると思いますが、それは日本みつばちに我慢して貰うと言うか、古来そんな状態で日本みつばちはやって来たのではないかと妄信しています。
⑤重箱の板厚は20mm~30mmだと想像していますが、もし板厚を60mmとか100mmとか、熱いものにすると、巣箱内の温度は外気から受ける影響が小さくなる。所謂日格差が小さくなると思います。
しかし、巣門近くでは板厚を厚くしても、やはり外気に近いので、ほとんど外気に近くなると思います。
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巣箱内部の温度変化には大変興味を持っておりますので、これからもアップをお願いいたします。
同じ千葉県なので温度環境も似ていると思います。
これからもよろしくお願いいたします。
2021/9/27 06:43
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
amishさん
今年の夏8月に千葉県大網白里市では最高気温は32℃か33℃でしたね。
なので、外気温が35℃以上にはなった事がありませんので、そのデーターはありません(笑い)。
正常な群の育児部は35℃から36℃と言うのは定説で正しいです。
私の温度計は100均の棒温度計ですので、誤差が1℃ある事があります。
しかし、押しなべて傾向を見誤る事は無いと自負しています。
グラフの巣箱3群とも木陰で養蜂しているので、気温が32℃になっても
空の巣箱の内部温度が気温より高くなる事はほとんどないです。
参考資料。
下は今年の8月4日に四つの空の巣箱を二つは炎天下に置いて、残りの二つは木陰に置いたものです。
水色が外気温なので、木陰に置けば外気温を超える事は無さそうです。
炎天下に置いた場合でも、巣箱の板厚が大きいほど有利です。
薄い板の巣箱を炎天下に置いて、なにも日除けをしなければ、晴れた日に自動車を陽の当たる炎天下に置きっぱなしにして、自動車の中に戻って時のあの感じになります。
温度測定はさるかに農園さんも正しい方法でなさっていますから、日誌を参照してみてください。
私の観測と同じになっています。
他にご質問があればどうぞ!
2021/9/30 11:03
巣虫被害で越冬群は逃去か全滅か
amish
千葉県
2021年、千葉市北部辺りで日本ミツバチを捕獲し、すべては初めての経験・勉強中です。ミツバチを育てることは、里山地域の環境復活保全につながるという考えに共感して...