タワマン群がタワーマンションになったのは、初心者向けとして購入した石田式の長洞蜂箱がいっぱいになり、そこに着きそうになって来た時からです。
下に重箱を継いで、ハイブリッドにする大改造をしました。未だ、養蜂を始めて2か月しか経っておらず、何も解らないままの勢いでやった作業でした。
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やり始めてから、事の重大さを思い知り、相当苦戦しましたね。タワマン群の長洞は、スノコが無く、直接天板に巣が着いています。箱自体は、普通の釘で打ちつけてあり、たった2か月の蜂箱でも、釘が錆び付いていて、底板を釘を抜くのに、ドリルで穴を掘って抜いたのです。
それから1年以上、天板を抜いてスノコが入れられる蜂箱にするようにとか、長洞を切って、重箱のように改造すればとか、色々なアドバイスを頂きましたが、あの時の大変さを思うと、いつも二の足を踏んで居ました。
でも今回は、とうとう長洞の天板剥がしと切断に踏み切りました。
7月初めにキウィ群が大分蜂で激減した頃、チョッと遅れて、タワマン群も大分蜂し、激減して居ました。それでも、タワマン群は、スムシの猛攻も見当たらず、時騒ぎも花粉運びも順調でした。この群は、分蜂癖のある群かも知れませんが、昨年も新入居で夏分蜂2回。その後、激減するも、10月頃には復活したので、今年も10月になれば復活するかも~(^^♪と安易に考えてたのに、増えもせず減りもせず、、、。その内、底板にスムシの糸と巣屑が出るようになり、暗雲が漂うようになり。。。
丁度その頃、葉隠さんの日誌に、2年間採蜜をしない古いままの巣は、3年目には逃去する事が多いとあり、一層やらねば気運が、自分の中では高まって来て居ました。
先週火曜日の巣屑に混ざるスムシの数が増えた事を機に、下から見ても、脇の観察窓から見ても、スムシの糸が見えなくても、長洞のどこかに巣食われた巣板が在るはずだと確信しました。そして、ずっとずっと懸案だった、長洞の天板開け・切断・スノコと天蓋に切り替えようと思い立ったのです。
結局またもネコマルさんにアドバイスを頂き、長洞切断は最悪の場合だけど、それでも即対応できるようにしておかなければ、その場で出来ない事が判り、早速、丸鋸の準備と練習。
昨年、観察窓を開ける際、植木屋の友人に借りたのですが、「これはあぶねーから、俺がやってやるよ。」と遣って貰っちゃったので、未だに触った事が在りません。今度こそ、自分でやれるようにするからと、やり方だけ教わって、2回練習しました。横切りなので、ガイドが無いと、私の腱鞘炎の握力では、持ち上げ切れません。ガイド作りも試行錯誤。
今週4日間の営業は臨時休業です。いつもの友人を頼み、今日は午前中から作業開始。
大きな作業をプリントアウトし、時間を長引かせないつもりでした。
●防護ネットやサンシェードを外し、天板作業をし易くする。
●底板のスムシと巣屑の状況を再確認して、本当に必要かどうか判断する。蜂娘が落とした巣板のかけらもあり、必要でした。
●長洞に巣落ち防止棒を刺す。51cmの長洞には1本も棒が入っていませんから(^^;
菜箸・竹串共に、杉板に刺してみましたが、上手く通らず、蜂蜜屋のゲンさんにバーベキュー串がイイと言われていた事を思い出し、また、買い直しました。
●天板の釘を抜いて開ける。
昨年の反省をもとに、予めCRC556で、釘の滑りを良くして置いたので、平バールとくぎ抜きで、天板をこじ開ける事に成功しました(≧▽≦)
◦鋸刃の付いたスパチュラで、釘の間から、巣板をカット。キッチリガッツリ天板に、くっ付いていました。
天板近くにはスムシも糸も見えませんが、天板の湿気のせいか、青カビが所々に。
予想では、スムシの糸繭ビッシリΣ(ಠิωಠิ|||) と思っていたのに、そうでもなかったので、切断の判断は迷いました。少しほじくっても(・・?
そこで、取り敢えず、下までのどこかにスムシが巣くってるとすると、手や器具が通る長さに短くしようと思い、15cm切断する事にしました。
●長洞の切断
◦上から15cmの箱を除去できるようにラインを引き、ガイドを取り付けます。
◦ガイドの線と、実際に切る線です。
◦ガイドは、cmdiverさんの蜂箱持ち上げ器の箱抑えをヒントに頂きました)^o^(
●横滑りの高さにしては高いので、脚立に乗っての作業。神経を集中します!(^^)!
◦ケガに繋がるので、集中力を途切れさせないように!!!って、相当疲れました。。
●スムシが何処に居るか、切断面からチェックしました。
中にスムシが住んでいる巣板を発見❣ スムシの糞がスゴイです(◎_◎;) この板は、ほじくってもやられて居たので、上から全て撤去しました。糸と本体は殆ど見当たらないのですが、糞がしてあるので、見える範囲で撤去しました。
やはり、決断が早かったので、キウィ群のスムシの征服よりは、マシかなと、変な安心感が過りました。(これがいけなかった(߹߹)グスン)
●簀の子を設置し、天板で蓋をする。
◦育児層が在れば、そちらを最優先にしようと思いましたが、、見当たらなかったので、スノコを取り付ける事にして、上蓋を開けて作業を始めました。
そこまで行って、私が蜂箱の横幅寸を2cm間違えて居た事に気づき、スノコを付けるか、鋸で切り詰めるか、材料を探しにチョッと脇へ見に行ってる隙に、スズメバチが蜂蜜の臭いに誘われて襲って来ました。
ネットを外しての作業だったので、キイロスズメは、蜂箱に近づき放題。大きな翅音を響かせていました。蜂数が激減してからの蜂娘達は、キイロスズメでさえも闘えず、籠城を決め込んで居ました。キイロスズメは、上からも下からも中に入りそうな勢いです。早く打たねば。
とその時、蜂娘達の大きなうねりが。。。大きく広がっている天板の無い天井部から、蜂娘が沸き上がりました\(◎o◎)/!
しまったっ!!!ほんの一瞬の油断で、蜂娘達は、恐らく上から出た女王を追って蜂雲を作り、空高く舞い上がりました。
「戻って来てぇ~~!スズメバチは退治するから戻ってよ~」と、何度も呼びましたが、キウィ群の時のように、即帰巣する奇跡は起きませんでした。๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
簀の子の設置も蓋の寸法合わせも中止。不思議な事に、全員が出たのではないので、残った蜂さんの為にも、これ以上、怖い思いはさせてはならず、静かに静かに、箱を閉じ、少し様子を見る事にしました。
まるで分蜂の時と同じように、ここで終わりとばかりに、サッと飛び出す蜂は止まりました。
キイロスズメの襲撃が引き金ですが、根本的に、蜂さん達はもう逃げるつもりだったのだと推測します。丸鋸の轟音は、恐ろしかったと思うし、長時間になってしまった大手術は、巣板を明るくして、不安感を増長させてしまいました。
あれ程、段取りを打ち合わせ、無駄時間を失くそうとしていたのに、今回に限って、ランチタイムをしっかり取ってしまったのです。私達が集中して疲れ過ぎちゃった為に、いつもは、立ち食いでパンを食べて続きを直ぐやる方式だったのに、しっかりカフェのフロアから、蜂娘ちゃん達を覗きながらのランチタイム。これが一番の反省点です((+_+))
いつものノー天気でポヨヨんとした処が、こんな迂闊な大ドジに繋がるとは。。。
いやっ、いつも通りです(´Д`)ハァ… どんなに猛省しても、取り返しはつかないですね~(ToT)/~~~ 蜂娘ちゃん達に申し訳も立ちません。
残った蜂娘ちゃん達は、大手術でそこら辺に垂れた蜂蜜を舐めたり、外勤から帰って来て呆然としたりと、異変を感じているようです。
これだけ巣箱を削っても、また蜂数には広過ぎる蜂箱になってしまいました。
ただただ、空虚です。足の裏に力が入らず、ヨロヨロしていますが、明日は片づけのみにして、明後日、蜂の様子見で、天蓋とスノコの設置をする事にしました。
※臨時休業は、そんな為では無かったのですけどね(◞‸◟)