最近は日に何度も蜂場を巡回しています。先日ご報告した探索蜂は突然姿を見せなくなりましたし、既存の2群も分蜂の気配は全くありませんので、少しでも何か変化はないかと期待しての巡回です。
そんな折も折、昨日午前中のことでした。既存蜂群の巣箱直下の直ぐ横に何やら白い、蜂の巣状の物体が……。一瞬「え! こんな時期に巣落ち?」と思わず声をあげ、目を凝らしてその物体に駈け寄りました。それがこれです。
そこで腰を屈めて手をつき、首を地面すれすれに傾げてよく見てみると、その白い物体は地面から生え、立ち上がっているではありませんか。直感的に「な~んだ。これは茸の一種、アミガサタケだ」と分かりました。
直ぐさま立ち上がり、その辺り一帯を見渡してみると、この茸が数カ所に点在して計11個も生えていました。
巣落ちと見間違えた茸はこのように複数で生えていました。この茸を5mほど離れた位置にて、上から目線で見つけましたので、当初はそれが茸だとは気付けませんでした。
でも、このように1本で生えていれば茸だと直ぐに分かりますよね。
その昔、山中でこの茸に2~3度出会って名前を覚えたことはありますが、まさか我が蜂場の巣箱の直ぐ横に生えてくるとは、ほんとうにびっくり。この山荘に居着いて早6年、敷地内の蜂場で初めて見た光景です。
なおこの茸は、フランスなどでは高級な食材だそうで、加熱処理等での毒抜きが必要とのことですが、我が家では、この茸の外観からして怖くなってしまい、これまで一度も食したことはございません。
2023年、八ヶ岳南麓高原での春のひと時、小生が巣落ちの巣板とすっかり勘違いした物騒がせな茸との遭遇エピソードでした。